アコースティックギターV.S.クラシックギター
今回のお題は「アコースティックギターV.S.クラシックギター」です。
見た目やデザインが酷似していることもあり、ギター初心者にとっては見分けがつきにくく何が違うのかわかりづらいですよね…。
それぞれの違いや得意ジャンルなどを知っておけば「通販でアコギ欲しかったのにクラシックギターが届いた…。」なんて言うことにはならないはずです!
早速それぞれの一般的な違いをみていきましょう!
弦の材質と音の違い
先ず、アコースティックギターとクラシックギターの一番の違いといったら弦の材質が違うことが挙げられるでしょう。
一般的には・・・
アコースティックギター・・・スチール弦
クラシックギター・・・ナイロン弦
スチール弦が張られているのがアコースティックギターです。
弾き語りのアーティストが抱えている姿をよくライブやテレビで見ますよね。音質的には「キンキン」「煌びやか」と言ったところでしょうか。
あの「ジャカジャカ」弾きながら“語る”姿は、往年のフォークミュージックを思い出させますねぇ…。
筆者は中学の頃かぐや姫にハマり、毎朝自転車で通いながら「神田川」「22歳の別れ」「おはようおやすみ日曜日」等聴きながら登校していました。勿論音楽機器を持っていっていいはずもなく、学校に着くと一番怖い鬼先生が自転車置き場に立っており朝から怒られる…。なんてこともありましたが、「かぐや姫聴いてました!」と言った途端「なんでそんなもん知ってるんだ!? 見なかったことにしてやるから早くしまえ!」と許してもらったこともあったとか…(笑)。
ついでに22才の時に失恋も経験…(笑)。筆者の人生をつづった歌みたいですね!
一方、ナイロン弦が張られるクラシックギターはその弦の素材からも分かるように「キンキン」した音とは少し違います。
どこか包み込まれるような「丸く」「太く」「素朴」な音です。しかし筆者はその「素朴さ」になんとも言えない魅力を感じます。音の伸び(サスティン)もアコースティックギターに比べると短い傾向にあります。
ネックの横幅の太さ
次はネックの横幅の太さについてです。
アコースティックギターのネック幅・・・42mm~45mm
クラシックギターのネック幅・・・50mm~53mm
これくらいの数値がおそらく一般的です。
アコースティックギターの方がクラシックギターより圧倒的に細いんです!手が小さい人にはクラシックギターは多少弾きにくく感じるかもしれません。
ちなみに筆者はギターの上達に手の小ささはほとんど関係ないと思っています。だって10才もいかない子供がYouTubeでギター弾いてるんですよ!?
僕らにだって弾けるはず!情熱をもって練習すれば指の神経が通ってきて、少しずつ思うように指が開き、動くようになってくるから心配することはない!といつも子供の生徒や手の小さい生徒に伝えています。
クラシックギターで始めると最初が少し大変かもしれない、というだけです。
得意な音楽ジャンル
最後はアコースティックギターとクラシックギター、それぞれの得意ジャンルについてです。
それぞれが頻繁に使われる音楽スタイルは・・・
アコースティックギター・・・弾き語り、ポップス、ロック、アコースティックカバー系…
クラシックギター・・・クラシック、ボサノバ、ラテン系ミュージック、ソロギター…
と言ったところでしょうか?
音楽なんですから、「絶対これらのジャンル以外では使っちゃいけない!」なんてことはありません。
どちらのギターにも通ずるあの“枯れた”音にどこか懐かしさに似たものが人間の琴線にふれるのでしょうか。面白いのがラテン音楽、それも最近のラテンポップにクラシックギターの音が頻繁に使われていること!あの丸い素朴な音にラテンの血が騒ぐのでしょうかね!?
まとめ
買い間違え防止に違いを知るもよし!会話が途切れた時に恋人に豆知識を自慢するもよし!こんな記事が何か手助けになれば幸いです。
今回のブログをまとめると、
1. 「弦の材質」アコースティックギターはスチール弦「キンキン」「煌びやか」な音
クラシックギターはナイロン弦「丸く」「素朴」な音
2. 「ネックの横幅」アコースティックギターの方が圧倒的に細い!
3. 「得意な音楽ジャンル」ルールは無い!好きな音で好きに遊んだもん勝ち!
といったこととなります。
それでは次回のブログでお会いしましょう。ABCミュージックスクールギター科講師の星野尚紀がお送りしました。
また次回お会いしましょう!