間違わないギター選び!第4弾 ~シールド・ギターケーブル編~
楽器屋に行ってエレキギターを購入して、練習用アンプも買って、「オレはこの瞬間世界一幸せだ…」と小さな幸せを噛み締めながら帰宅。さあいざ爆音でギターを掻き鳴らそうと意気込んだ矢先、ギターとアンプを繋ぐギターケーブルを買い忘れた!なんていう事になってしまってはせっかくのエレキギターデビュー初日も台無しです。
そのギターケーブルにも多くのメーカーが参入して技術を競い合っていますが、今回はその「音の違い」ではなく、初歩の豆知識としてプラグ部分の形状の違いやケーブルの長さ、そしてケーブルの寿命を長持ちさせるアイデアをご紹介したいと思います。
それでは早速いってみましょう!
プラグ部 ~S型・L型~
まずギターケーブルのプラグ部分について。
一般的に下の2種類のプラグ部から選べます。
ケーブルに沿って真っ直ぐ端子が付いているS型(ストレート型)
ケーブルに対して直角に端子が付いているL型(L字型)
これらの選び分けは使うギター別で分ければいいと思います。もっというとジャック形状と位置によって使い分けるとギターケーブルの寿命を伸ばすことができます。
ストラトキャスターだったらS型ケーブルを、レスポールやテレキャスター、ジャズマスター 、SG、フライングV等ジャックがギターの側面にあるタイプのギター、もしくはボディトップにあって、S型ケーブルを挿すとプラグ部が垂直に突き出るようなタイプのギターはL型ケーブルを使った方がベターだと思います。
ライブステージや練習時など、プラグ部分が突き出ていると角度によってはケーブルに余計な力が加わって断線(内部の故障によって音が出なくなる現象)の原因やギターのジャックの故障に繋がる可能性が有るからです。
ギターケーブルは消耗品なので使っていればそのうち断線やノイズ等の不調が起きるものですし、合わないギターにS型プラグのケーブルを使うと「必ず故障する」わけではありませんが、一応豆知識として知っておくといいかもしれません。
プラグ部分 ~スプリング・補強~
もう一点プラグ部分について。
プラグ部分とケーブル部分の境目にスプリングやゴム等の補強材が付いているものも一般に売られています。
こういった工夫はケーブルの断線を防ぐのに一役買っています。ライブでの激しいステージングなどでケーブルに無理な力が加わった時にスプリングがしなって衝撃を吸収し、ケーブルが「折れる」のを防いでくれます。
1本のギターケーブルを長く使うためにもこういった仕様のものを選ぶのもありですね!
長さ ~1m・3m・5m・7m~
最後は長さについてです。
一般的なギターケーブルの長さは3m~7mくらいでしょうか。1mというのもたまに見かけますがちょっと短すぎると思います。
ギターケーブルについては長ければ長いほど足で踏んだり機材に引っかかったりと、断線等の故障の確率が高くなると筆者は考えています。「長いほど音質も劣化していく」と話すプロギタリストも多くいます。
そういったことを考慮すると自宅練習やリハーサル、ちょっとしたライブ用なら3mがオススメです。
勿論大きなステージ用に7~10m級の長いケーブルも必要ならば使って全然問題ありません。
まとめ
ギターケーブルは消耗品なので使っているうちにどうしたってノイズが出るようになったりするものです。ただし今お使いのケーブルがあまりにも早くダメになってしまったりした場合は違うモデルを試してみるか、お使いのギターのジャックとプラグ部分の形状が合っているかや、補強スプリングの有無、ギターケーブルが無駄に長すぎないか等チェックしてみると良いかもしれません。
以上の内容をまとめると…
1. プラグ部分
お使いのギターのジャックに適しているか確認
S型 ストラトキャスター等
L型 レスポールやテレキャスター、ジャズマスター 、SG、フライングV等
2. プラグ部分が補強されているか
ギターケーブルの断線・故障を防いでくれる
3. 長さ
筆者は3mが特にオススメ!
でも用途によってはそれ以上長いケーブルを使っても問題なし!
ギターケーブルって消耗品の中ではピックなどに比べると決して安くない物です。音質や耐久性、それぞれに合ったバランスのいいものを見つけていきたいですね!
ABCミュージックスクールギター科講師の星野尚紀がお送りしました。
また次回お会いしましょう!