ライブを成功させる3つの心得
今回は「ライブを成功させる3つの心得」について少しお話をしようと思います!
自宅勤務や外出自粛等によってご自宅での自由時間が増えた方も多い昨今、ギターは一人でちまちま練習できて暇をつぶせる最高の相棒の一つだと思います。芸は身を助くと言われるように、ギターの上達が財産になり、ひょんなきっかけからママ友・パパ友バンド結成なんていう展開もあり得るわけです。
ウィルス騒ぎが落ち着かないと今までのような会場全体で“音を浴びる”ライブというのは難しいですが、難を乗り越えた時にいつでもガツンとライブができる状態でいたいですよね?そんな前準備としてこちらの記事を参考にして頂ければ幸いです。
また、お仕事や勉学の大事な場面を“ライブ”に置き換えて、筆者の緊張の乗り越え方や考え方を汲んでいただければと思います。
それでは早速いってみましょう!
最初の1,2曲目は特に大事
ワンマンライブだったら十数曲~二十曲、対バンライブだと4~6曲が一般的な演奏曲数の大体の目安だと思います。勿論事前のリハーサルで流れ、曲順等を確認しておくのは当たり前ですが当日本番になってどこに意識を集中しておくといいのか?
筆者は1,2曲目に重点的に集中力を高めておくのをオススメします。
SEが鳴り終わってドラムカウントから入るのか、ギターのアルペジオから入るのか、またギターのエフェクトパッチは正しい設定になっているのか、ちゃんと音出るのか等、“始まる”瞬間というのは落とし穴だらけですからね(笑)。
ライブ会場は大体暗いですし、出だしでいいスタートを切れれば気持ちのいいライブができる可能性が高いです。逆に出だしで失敗していつまでもそれを引きずって…となると最後まで波に乗れず散々なライブになってしまうかもしれません…。
緊張は“自分の世界”に入るためのドア
ライブやレコーディング、観客やスタッフ等周りに他人の目があればあるほど襲ってくるのがこの“緊張”という魔物。緊張に襲われたときはまず落ち着くのが一番ですが、残念ながら人類史上「落ち着け」と言われて誰かが「落ち着いた」ことなんてあるのでしょうか?(笑)。
筆者はV系バンド時代、ある時からこの“緊張”することがだんだんと怖くなくなってきました。むしろ緊張するって必要なことだなと思い始めたのです。緊張することで“自分の世界”に入ることができ、自分が弾かなければならないフレーズ、コード進行に集中でき、ライブ後に「今日は集中できたなぁ」なんて思うようになりました。勿論緊張故の“スリル”はあります。でもそれがまた楽しかったりするものです。
とにかく、“緊張”は自分の意識を集中させ、やらなければいけないこと“だけ”を考える入口だと考えてみて下さい。
思いっきり楽しむ!
最後にお伝えしたいのは“思いっきり楽しむ!”ということ。
ライブですよ?ファンや友人、彼氏彼女や家族などに何かを披露する場があるってワクワクじゃないですか!?レコーディングだったら実態の無い空気の振動をこの世に残せるんですよ!?
どんなに失敗したとしても“あれだけ準備したのだから”と思えればむしろ大成功なんじゃないかと思います。それこそ“全力”というものです。誰しも一番輝いているのが“今”だと思いますし、仮に「5年前のライブが最高に輝いてた」なんて寂しいじゃないですか。
筆者も数年前、ライブの日がちょうど誕生日で何を思ったかギターソロ背面弾きを試みましたが1フレットずれてそれはそれは大変な騒音、公開処刑状態になったのを覚えています…(笑)。会場もむちゃくちゃ静まり返って、ある意味あの瞬間最も注目を浴び、“輝いて”いました!(笑)。
こうして今では笑い話のネタにもなってますし、思いっきり楽しんだ証拠です!
まとめ
ライブやレコーディング、お仕事でのプレゼンや発表の場などでにおいて「重点的に集中する場面」、「緊張を楽しむ」、「そもそも思いっきり楽しむ」を意識してみて下さいね!
さて、以上の内容をまとめると…
1. 最初の1,2曲目は特に大事 良いスタートを切れればじっくり楽しめる!
2. 緊張は“自分の世界”に入るためのドア やるべきこと“だけ”に集中させてくれる精神状態
3. 思いっきり楽しむ! 準備の後悔さえなければOK!ガンガン行きましょう!
生きている事自体“ライブ”ですから、思いっきり生きていきましょう!
ABCミュージックスクールギター科講師の星野尚紀がお送りしました。また次回お会いしましょう!