カポの使い方3選!
今回はカポの使い方について少しお話をしようと思います!
テレビやライブ映像を見ていて、アコギを弾いてる弾き語りシンガー等がよくヘッドに近いあたりに洗濯バサミみたいなものをつけているの、見ますよね?
正式には「カポタスト」(略してカポ)というのですが、今回はその使い方をいくつかあげていきたいと思います。
それでは早速いってみましょう!
瞬時に音域を上げることができる
カポの使い方として最も一般的なのは「瞬時に音域を上げる」ために使う方法です。
ギターは各弦をある一定の音にそれぞれチューニングをしますが、
カポを1フレットや2フレットにつけることによって、それぞれのチューニングの関係を保ちながら半音ずつ開放弦の音を上げることができます。
弾き語りシンガーが瞬時にその日の喉の調子によって音域を変えるために使うのも有効ですし、作曲の段階でのキー合わせにこの使い方をするのもいいと思います。
覚えた指使いでそのままキーを変えられる
カポを使うもう一つの利点としては、覚えた指使いをそのままにキーを上げることができる事です。
カラオケで言う「キーを上げるボタン」と一緒です。
ギターを始めた時に弾きやすいコードであるEmやG等あると思いますが、必ずしもその楽譜が原曲のキーで書かれているとは限りません。ギターを始めた方々にとって取り組みやすいように編曲されているからです。
そこでカポを使って原曲に合う位置を見つけられれば、簡単なコードを使って原曲に合わせて弾くことが出来ます。
そんな使い方をできれば練習の意欲もまた一段と上がるかもしれませんね!
弾き語りの方はより歌に集中できるというのもあります。
開放弦を鳴らすため
最後に挙げるカポの使い方としては「開放弦を“わざと”鳴らすため」です。
ギターというのは特殊な楽器で、“ギター耳”を鍛えていくと開放弦が絡んだフレーズや奏法ってどこか特殊な響きを感じます。キラキラしているといいますか…。
ライブステージやレコーディングにおいてもそのキラキラ感を出すためにハイフレットの位置にカポをつけてアルペジオを弾いたり、少しオーバードライブをかけてロックンロール感を出す使い方だってできます。
開放弦が絡んだオーバードライブのかかったギターリフ等、たまりませんよねぇ…。
開放弦を含んだローコードの形を使うことでコードチェンジの瞬間に音が完全に切れる事がない(開放弦が鳴り続ける)という利点もあります。
バレーコードの場合はどうしてもコードチェンジの時に指が離れると一瞬音が途切れてしまいますからね。
まとめ
あの“洗濯バサミ”の謎は解けましたか?
以上の内容をまとめると…
1. 瞬時に音域を上げることができる。カラオケでいう「キーを上げる」ボタン
2. 覚えた指使いでそのままキーを変えられる
3. 開放弦を“わざと”鳴らすため
カポをオーソドックスに使うもよし!新しいサウンドを求めて色々実験するもよし!ギターを楽しんでいきましょう!
ABCミュージックスクールギター科講師の星野尚紀がお送りしました。
また次回お会いしましょう!