iRig2の音質って実際どうなの?プロギタリストが弾いてみた!

清水宥人
こんにちは。ABC Music Schoolのギター科講師の清水宥人です。

スマートフォンやタブレットなどに繋げてギターやベース、はたまた歌まで録音できちゃう便利な携帯ツール“iRig2”ってご存知ですか?
今回はそのiRig2の実力について検証してみようかと思います!

音楽制作の現場で通常使用されるインターフェースとどれくらい音質に差があるのか、という比較検証で進めていきます!

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iRig2の音質をプロギタリストが比較してみた

比較するインターフェース、比較方法

iRig2と対峙するのは、Universal Audio社 Apollo Twinです。(以下UA Apollo)

apollo_twin
ギター音色の比較方法

1.それぞれのインターフェースを使用し24bit/48kHzで録音、ドライ音のサンプルを用意
2.同設定のアンプシミュレーターをアサイン
3.実際の音で比較検証

ウェットの音源で比較

まずはアンプシミュレーターを通した音で確認してみましょう。

今回は結果がわかりやすいようにライン直、クランチ、オーバードライブと歪みの深さを3種類で区別して用意してみました。
インプットゲインは均一に揃え、アンプのパラメータも勿論同一のものを使っています。
それでは聴いてみましょう。

UA Apollo Crunch
iRig2 Crunch
UA Apollo Gain
iRig2 Gain

どうでしょう。
僕は正直、”値段相応に差があって良かった…。”と感じました。(笑)

とは言いつつも、デモ制作や練習をする時に困るほど悪い音でも無いな、といった感想です!

ドライの音源で比較

それではドライの音を聴き比べてみましょう。
ライン直でのクリーンでのカッティングも追加で録音してみました。

UA Apollo Clean
iRig2 Clean
UA Apollo Crunch
iRig2 Crunch
UA Apollo Gain
iRig2 Gain

ドライの音だとあまり想像できないかも知れませんが、

音の距離感やパンチ的な部分(800~1kHz辺りでしょうか)と200Hz当たりのボトム感がやはりiRig2のほうが劣ります。
低音にかける分、4~5kHz辺りのキラキラした部分が鈴なりのように目立っている感じかなと思います。

しかしいずれに関しても言えるのが、

“これはリリースされる作品の中で鳴ってて良い音か”

という目線で見なければ、微々たる差だと思います!例えば自宅で小さな音量で弾きたい!という目的であれば、iRig2は最低限の音質を保っていると感じました。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
もちろん値段が10倍以上もする機材との比較ですので差があって当然なのですが、iRig2が想像以上に良い音で録れていた事に驚きました!

またAmpliTube CSでは、アンプへドライ信号を送りつつスマートフォンではAmpliTube CSを使って録音する事ができますのでリハーサルでのフレーズメモなどアイデア次第で何にでも活用できそうな余白があると感じました。

本記事が皆様のお役に立てば幸いです。それではまた次回の記事でお会いしましょう!
ABC Music School ギター科講師の清水宥人でした!

今回使用した機材
Guitar:Fender Stratocaster 74’
Amp:BIAS Amp(Crunch:Tweed Lux Gain:’67 Dumble Clean,ALL Default Parameters)
Effecter:UAD TS Overdrive(Gain Only)

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ABOUTこの記事をかいた人

プロギタリスト。ESPミュージカルアカデミー卒。 在学中は渋谷公会堂にて行われたコンテストにてグランプリ受賞、 学内コンテストファイナリスト、校内レコーディングメンバーに選ばれる等の優秀な成績を残す。現在はプロギタリストとして演奏、レコーディング、編曲ほかbarのセッションホストなども務める。