ABCミュージックスクール代表の大塚です!DTMをやっているみなさん。普段はどのような環境で音を鳴らしていますか?ヘッドフォン、イヤホン、スピーカー。様々な方法がありますよね。
本日はその中でももっとも推奨されている、モニタースピーカーについてご案内していきます!
今回は初心者の方向けの記事です!これからDAWを始める方、まだモニタースピーカーを持っていない方はぜひ参考にしてみてください!
Contents
モニタースピーカーのおおまかな役割
モニタースピーカーはその名のとおり、「音を正確に聞く」ために作られています。僕たちが普段耳にしている音楽の大半は、スマートフォン、PC、アンプなどを通して出されています。目的は「音を気持ちよく聞く」こと。「正確に聞く」⇄「気持ちよく聞く」役割が全然違うということですね!
例えば、低音がズンズンと聴こえるようなスピーカーで作曲〜ミックスをして「めっちゃかっこよくできた!」と思ったとしても、「自宅で聞く分には気持ちいい音なんだけど友達の家で再生するとなんかショボい、、」なんてことが起きてしまうのです。
✔︎「今作っている音が客観的に聞いてどうなのか?」
✔︎その上で「バランスよく組み立てられているか?」
✔︎DAWの工程の中で各楽器のバランスを整える作業(ミックスダウン)に必要なアイテムです!
モニタースピーカーの選び方
購入しやすいコスパ面、占拠するスペースなどを考慮すると、パワードタイプが絶対的にオススメです!
gakki.meより引用
写真左がパワード、右がノンパワード。特徴はアンプを必要としないか、必要とするかです!パワードタイプはスピーカーに直接電源を指すことで音を出すことができるため、以下の2つのメリットが生まれます。
✔︎予算を抑えられる
それでは各製品のレビューを紹介していきます。
今回の記事ではモニタースピーカーの概要から、各製品はamazonから購入できるようリンクを貼っています。会員登録の手間がなく、郵送まで最短即日に行われることが主な理由となります。
手間よりも料金が少しでも安い方を!と考えられている方は、soundhouseで購入した方がリーズナブルに購入できることもありますので、気になる方はサイトにアクセスしてご確認後、購入するようにして下さいね!
初心者の方におすすめスピーカー
今回はプロの音楽作家も務める高田翼講師にアンケートを取り、価格、クオリティとバランスがよいものをピックアップしました!結果、圧倒的にコスパがいいのはyamahaシリーズ!!レビュー付きでご覧ください。
yamaha MSP3
口径が小さいことから、小さい音でMIXするには不向きかもしれません。
yamaha HS5
部屋の構造や、置く場所によって低音が弱いと感じることがあるかもしれませんが、値段以上の性能でモニタースピーカーとしては充分な性能です。写真、リンク先共に一本分を販売しています。購入時は二本購入するようにしましょう。
JBL LSR305
華のある音色なので、LSR305でMIXをした後に他のスピーカーで聞くと、少し物足りなく感じるかもしれません。この価格帯の中ではコストパフォーマンス高い一品です。
プロ志向向けスピーカー
プロの音楽作家も使用する音質が欲しい方、もう少し予算をかけてでも良い出音が欲しい方におすすめなのがコチラ!
YAMAHA MSP5
詳しいスペック、詳細についてはオフィシャルサイトを参考にしてみてくださいね!
作業スペースがあまりない方にはコレ!
ご自宅環境や机の大きさによってはあまりおおきなスピーカーが置けない場合も少なくないと思います。そんな方にはコチラ!
TIMEDOMAIN light
小ぶりで、作業スペースを邪魔することがないスピーカーです!Logicool s10009
さらに安価に!Windowsユーザー・dawを試してみたいというライトユーザー向き!スピーカー購入の際の留意点
スピーカーは必ずペアで購入しましょうwebサイトで購入する際は、1本につき〜円という記載になっていることがあります。本来LRの2本で使うもの。つまりセットで購入しないとモニターすることができません!「安いじゃん!」と先走って購入したら片方分しかこなかった、、なんてことにならないようペアで購入するようにしましょう。
今回の記事で、紹介しているものは全てペアとなっていますので安心してご購入ください。
ケーブルにも注意
XLRはマイクなどで使う通称「キャノンケーブル」と呼ばれるものです。
TRSは一見すると、ギターなどで使う「シールド=フォンケーブル」に似ていますが、
プラグ部分の線が2本になっていますね。かなり専門的分野の知識になるので詳細な説明は省きますが、
オーディオ機器同士をつなげる際はこの「TRSフォン」を使わないと本来の音質になりませんので必ずこのケーブルで繋げましょう!!
ちなみに繋げる時はTRSがオーディオインターフェース側、XLRがモニタースピーカー側になります!
また、購入する時のケーブルの長さはオーディオインターフェースとスピーカーの距離にもよりますが、
セッティング時に「ケーブルは机の下を通そう」みたいに一直線にならない事が多々あります。
なので少し余裕を持たせておいた方が色々と対応しやすいです。
ただ、長すぎると音質が劣化します。それらを踏まえた上でベストな長さの選択をしましょう。
そしてケーブルは二本購入するようにしましょうね!
安いスピーカーがおすすめできない理由
予算の都合や「そこまでお金をかけたくない、、、」という理由から、安価なモニタースピーカーが欲しいというご相談をよく頂きます。講師陣でもそういった声に応えるべく、10000円以下のスピーカーを探し、直接音を聞いてきました。その上で現状の答えが「目的によってはおすすめできません」です。ではその目的とは何でしょうか?それはズバリ!
自身でミックス、マスタリングをする場合
安価なスピーカーは総じて大きさがコンパクトです。コストを抑えるために当然とも言えますが、小さい体に対して、相応の音を出せるように作られているため、以下のようなデメリットがあります。
✔︎音量と音像が比例しており、低ボリュームのモニターにやや難がある
装飾されている分カッコイイ音で聴くことができるのは間違いないのですが前述の通り、モニタースピーカーを購入する目的は、「フラットな音で聴くため」ですので、かっこいい音=DAWに向いていると言うことにはならない、というのが理由となります。逆に、おすすめできる理由は!
曲作り専用として割り切るならOK!
言い方を変えると気持ちがいい出音は確保できますので、曲作りをするためだけにDTMをする場合は選択肢としてアリです!
オススメできる安価スピーカー
かなり音が装飾されており迫力があるサウンド。フラットではないためMIXには不向きだが、曲作りや初心者には申し分ないです。
解像度は高いが少しいらない周波数が強調されているような印象。
小さいながら、迫力ある出音。先述した通りしっかりとしたMIXをするには不向きですが、作曲のみの目的なら充分な一品です。
ABCミュージックがおすすめする考え方
作家、編曲家になりたいなどその道のプロを目指す方は、思い切ってプロクラスのスピーカーを購入することをお勧めします。出音が圧倒的に変わるので、インスピレーションが湧き上がり、より曲を作るモチベーションとなること請け合い。消耗品ではなく、一点物として考える。これがオススメです!
可能であれば、視聴した上で購入する
おすすめの商品をご紹介していますが、最終的には自分自身で音を聞き、グッときた物を購入するのがベストです!その際はこの記事を参考にしてもらえたらとても嬉しく思います。
いいスピーカーとの出会いを!
これでdaw作業がはかどっていくこと間違いなし!
ガンガン曲を作って上達していきましょう!コンシェルジュの大塚知之でした!