ギタリストにとっての“成功”とは?~Nuno Bettencourtの言葉~
今回のテーマは「ギタリストにとっての“成功”」について。
先日SNSである動画を見つけたのですが、2024 Monsters of Rock Cruiseという大御所ハードロック/ヘヴィメタルバンドが集まる船上ロックフェスでExtremeのギタリストNuno Bettencourtが「ギタリストにとっての成功」について話している動画に筆者はいたく感銘を受けました!
どうやらライブ中のほんの繋ぎのMC的な場面のようだったのですが世界的ギタリストが話すその内容にはとても現実味があり、「そうだよな」と納得するような、僕らギターを志す者の背中を強く押してくれるような、彼の“感謝”みたいなメッセージが強く込められていると感じました。
世界ツアーで飛び回り、スタジアム級な場所で毎晩ギターを弾き倒し、観る者聴く者を魅了し続けてきたギタリスト、外から見ればどっからどうみても「成功」を手にした、多くの者が羨むNuno Bettencourtが話した「ギタリストにとっての成功」について是非この場で紹介したいと思います。
それでは早速行ってみましょう!
Nuno Bettencourtという人物
先ずNuno Bettencourtというギタリストについて少しご紹介を。
彼はExtremeというバンドのギタリストとして有名ですね。
“ファンクメタル”と呼ばれるファンク・ミュージックとメタルギターのサウンド、奏法を掛け合わせたスタイルが得意なExtreme。
意外にもおそらく多くの人が知っているのはこのバンドの「More the Words」というバラード曲じゃないでしょうか?
あのアコギのイントロを聴けばおそらくピンとくるはずです!
彼自身はEddie Van Halenのフリークとしても有名です!
Nuno Bettencourtのプレイスタイル
上述の通り、勿論ファンクとロックなサウンド(かなりロック!)を掛け合わせたギターサウンドが特徴的です。
歯切れの良いキリッとした、ザクザクなギターサウンドがバンドの音楽スタイルにぴったりハマっています。
速弾きなんて余裕で弾きこなし、独特のリズム感とミュート音やブラッシング、要するに“音符にならない雑音”までも音楽的に使ってしまうあたりが彼のプレイスタイルの真骨頂なんじゃないかと筆者は思います。
独特のリズムに音楽的音符を詰め込むテクニックと発想、多くのギターキッズの憧れであり唯一無二のギターヒーローです。
Nuno Bettencourtの言葉
それでは筆者が感銘を受けたMCの和訳をここにご紹介します。
動画はFxxxとかSxxxとか言いまくっていてピーピーなりまくっています(笑)
まさにロック!(笑)
Nuno Bettencourt preaches the gospel on the 2024 Monsters of Rock Cruise! 🙌🎸
How many guitar players in the house tonight?
I just want you to know that for you all play that guitar, this shit being here up on stage, possibility to selling records, and playing fucking stadiums or whatever the fuck you think it is that success is, it is not.
Success is just playing this fucking instrument right here. That’s what it’s about.
I don’t give a fuck if you’re in a garage, your fucking basement, playing online, the greatest fucking cover band of all time.
Just know that when you put this shit on, it is a superpower. Nobody can fuck with you.
So that’s the success.
That was the happiest I ever was, and I’m still the happiest playing this fucking thing.
It don’t matter what you’re fucking doing.
So everybody give it up for all the guitar players up on the deck tonight.
And wives, let them buy that 23rd guitar.
They really fucking need it.
「今夜会場にいるやつでギター弾くやつはどれくらいいるんだ?
ギター弾く奴らに知ってほしいことがある。スタジアムやデカいステージでギターを弾いて、何万枚もレコード売ることが“成功“だと思う奴らもいると思うが、そうじゃないんだ。
”成功”はギターを弾いている瞬間のことだ。それが全てだ。
ガレージ、地下、オンライン、どこで、何を弾いていようが構わない。
ギターを膝に抱えてる時はスーパーパワーに満ちているんだ。誰もそれを奪えないのさ。
これこそが“成功”なんだ。
俺もそうだった、ギターを抱えている時間が最も幸せだったし、今も最高に幸せだ。
他のことなんて関係ない。
みんな、今晩このデッキにいるギター弾く奴らには拍手だ。
あとその奥さんたちにも拍手だ。旦那が欲しがってる23本目のギター、買わせてあげろよ。
彼にはまじで必要なんだ。」
まとめ
ギターを志す上で避けて通れないのが挫折や迷い、そんな時にこんな名プレイヤーの言葉に出会うとなんだか背中を押される、と言いますか「間違ってなかった」と、目頭を熱くしたのは筆者だけではないはず!
今回の記事は理論や知識が増えるわけではありませんでしたが、やる気やモチベーションに繋いで頂ければと思います!
案外そこが1番大切なのかもしれません。
以上の内容をまとめると…
1. Nuno Bettencourtという人物
ロックバンドExtremeのギタリスト。
名曲「More then Words」。
2. Nuno Bettencourtのプレイスタイル
センスの塊。
リズムやミュート加減、音符の詰め込み方。
“音符にならない雑音”も“弾く”。
3. Nuno Bettencourtの言葉
ギターを抱えている瞬間が“成功”であり、奥さんは旦那さんの23本目のギター買わせてあげて!(笑)
ABCミュージックスクールギター科講師の星野尚紀がお送りしました。
また次回お会いしましょう!