チューニングの安定性を高めるパーツ選び 3選!
今回のお題は「チューニングの安定性を求める時に考えたいパーツ選び」についてです!
普段からギターレッスン三昧な毎日を送らせて頂いている筆者ですが、本当に一重にABCミュージックスクール受講生の皆さんのお陰だと痛感しております、ありがとうございます!
体験レッスン等でも年齢問わず幅広い年代の方がギターに興味を持っているんだなぁと見れるのは本当に幸せなことです!結局講師も生徒も関係なく「ギターが上手くなりたい!」という同じ思いを持った“同志”ですからね!
その中で生徒さんのお悩みを聞いたところから今回の記事を書こうと思ったのですが、それが「アームを使った時のチューニングの安定性」。
チューニングというのは要は弦の張力をいかに同じ状態に保つのか、また動かした後(チョーキングやアームプレイ等)に元の位置に戻すのかという物理だと筆者は思っています!
そこら辺を交えて筆者がストラトを使っていた頃自分のギターに施したチューニング対策をご紹介していこうと思います!
それでは早速行ってみましょう!
ロック式ペグ
先ずは「ロック式ペグ」!
※フロイドローズに代表される「ロック式ナット」ではないのでご注意を!ペグの方です!
ペグは弦が直接巻かれるところですが、ギターのリプレイスメントパーツに、不必要なズレを防止する、弦をロックする機構を持ったパーツがあるんです。
よく「ロック式ペグ」と呼びますが弦を弦巻き(ペグ)の箇所でロックするのでズレが減り、またペグに巻きつく弦の回数も減らせるので一石二鳥なのです!
ペグに巻き付ける回数を減らせるということは弦交換の時間短縮にもなりますので一石三鳥ですね!
ポップ、ロック、HR/HM、ジャズ/フュージョン…ジャンルに関わらず多くのトッププレイヤー達もこのパーツを採用しているのを見かけます。
筆者もこのパーツは必須です!
ナットの摺動性(滑りやすさ)
次に重要なのが「ナットの摺動性(滑りやすさ)」!
チョーキングやビブラート、アームアップ/ダウン、それら全ての動きが関係してくるのですが、ギターは6本の弦をそれぞれ一定のチューニングに設定して演奏します。
上記のテクニックを使った場合にナット上を通る弦が少なからず“動く”、ので必ずナットとの摩擦が生じます。
その際限りなく滑りやすい(摩擦が少ない)状態を作れるに越したことはありません。動き終わった後に元の位置に戻る訳ですから、チューニングがズレることなく元に戻る訳です。
そう言った点でナット溝の清掃や潤滑剤の使用や素材の選定が重要になってきます。
中にはローラーナットというナットの溝自体がローラー式になっているものもあります!
筆者はオイル漬け牛骨ナットに、弦交換の際に必ず溝をオレンジオイルで清掃していました!
アームは摩擦の少ないタイプがベター⁉︎
最初に申し上げておきますが、これは必ずしもというわけではありません!(笑)
摩擦の少ないトレモロ機構と言ったらフロイドローズやウィルキンソンタイプの2点止めナイフエッジタイプでしょうか?
確かに滑らかな動きです!
ESP FLICKER-IIIやケーラーに代表されるヒンジ式も非常に滑らかですし、最近はVega-Tremというメーカーから「線で支える」ようなタイプも出ています。
ただストラト標準仕様の6点止めでアームを使うと必ずチューニングが狂うか?そうでもありません!
しっかりとした調整と後はプレイヤーの慣れやプレイスタイルでいくらでも安定して使えます!
ここら辺は好みも大きく関係してくるので、あくまで「そういうタイプもある」程度に捉えておいて頂ければと思います!
筆者のストラトはウィルキンソンVS-100N搭載しています!
まとめ
筆者もトレモロはマストなのでこの「アーム使用時の狂い」に関しては色々試し、勉強しました!(笑)
とにかく「弦のズレをなくす」、「摩擦を極限までに減らす」、トレモロ機構に関しては「0点に戻す」というのがキーワードになると思います!
各社いろんなグレードアップパーツを出していますし、プレイヤーもエンジニアもこの“弦のチューニングからの浮気(笑)”と戦っていきましょう!(笑)
今回の内容をまとめると…
1. ロック式ペグ
トッププレイヤー達御用達!弦交換もラク!
2. ナットの摺動性
とにかく滑らかに動く事、引っ掛かりがないことが重要!
3. アームは摩擦少ないタイプがベター⁉︎
必ずしもそうではないが、チューニングの安定向上を狙った製品もある!
ABCミュージックスクールギター科講師の星野尚紀がお送りしました。
また次回お会いしましょう!