「あれ?なんか弾きにくいな…?」と感じた時にチェックしたいポイント3選!

今回のテーマは普段から弾きなれているギターが気づくと「あれ?なんか弾きにくいな…?」と感じた時にチェックしたいポイントについて。
楽器屋やリペアショップに調整に出したギター、オイル塗りや弦交換をしたギターだけでも「弾き心地がよくなった」と感じる方は少なくないはずです。
言うならば“研いだ包丁”と筆者はよく例えるのですが(笑)、調整後のセッティングのまま自分でどこかを調整したわけでもないのになぜか突然「弾きづらくなっている」ということはギターの世界ではよくあります!
ギターは当然ながら弾く環境に左右される楽器で、湿度や温度による木材の膨張や伸縮、弦振動によるネジ類の微妙な動き、パーツの経年劣化等色んな原因が考えられます。
「弾きにくくなった」と感じた時にチェックしたいポイント、またどこを調整するのかについても筆者の経験談も交えながら解説していきたいと思います!
それでは早速行ってみましょう!
ネック
まずは最も症状が出やすい「ネック」。
日本の一般的な気候である夏は多湿/冬は乾燥というような環境はギターにとってはあまりよくありません。
木材は水分を吸ったり吐いたりと“呼吸”をするわけですが、それによってネックが膨張または伸縮することによって反りが発生します。
まあそれを日常的に直せるようにトラスロッドがあるわけです!
ビビりが発生していればネックが逆反り、弦高が高くなったと感じれば順反りしている可能性が高いのでチェックしてみてください!
調整幅はプレイヤーそれぞれの好みがあるので“絶対”はないのですが、筆者は1フレットと最終フレットを指で押さえた状態で5~10フレットあたりを見た時に紙が一枚通るくらいがベスト!というように調整しています。
ブリッジ
次は「ブリッジ」周り。
弦振動などで弦のサドル、もしくはブリッジユニット自体のスタッドのねじが回ってしまって、弦高が変わっていないかチェックしましょう!
筆者はストラトキャスターの2点支持トレモロのスタッドが乾燥によってボディからめちゃくちゃ浮いてしまって、びっくりしてリペアショップンに持ち込んだ記憶があります!(笑)
あとはオクターブチューニングもたまにはチェックしてみてください!
パーツの摩耗による棘や溝の発生による弦が切れやすいといったことも考えられますね!
ネジ類
3つ目は「ネジ類」。
ギター、特にエレキギターは各パーツの多くのところにネジが使われています。
弦振動によるゆるみや、気づかぬうちにゆるんでいた等よくあることです。
ネジ類のゆるみが共振の原因になることもあります!
これは筆者経験談で、先日ギターの共振が気になってリペアに出しててっきりナットが原因かと思っていたのですが、なんとジャックのゆるみによる共振だったことがあります!
それを見抜いたリペアマンのプロフェッショナル精神を感じました。
またボリュームノブなどのナットのゆるみなどは演奏している瞬間は関係ないかもしれませんが、回し続けるとおそらくそう遠くないうちに断線するでしょう(笑)。
ストラップピンのゆるみも怖いですね!たまにプロミュージシャンもライブ中にギター落としているのを見かけます(笑)。
お気をつけて、安全なギターライフを!
まとめ

ギターの不具合は外的環境に原因があったり、プレイヤーの日常的な使い方、また予期せぬトラブルもあります。
おそらくそのメンテナンスを容易にするためにトラスロッドやネジ類を採用しているわけですが、ネットなどで調べた上でご自身で調整をしてみて経験値を稼ぐもよし!楽器屋/リペアショップに持ち込むもよし!
筆者はギターにトラブルが起きた時は必ずプロのリペアショップに預けてます!
以上の内容をまとめると…
1.ネック
ビビりが発生していればネックが逆反りしている
弦高が高くなったと感じれば順反りしている
筆者は1フレットと最終フレットを指で押さえた状態で5~10フレットあたりを見た時に紙が一枚通るくらいがベスト!
2.ブリッジ
以前と比べて弦高が高くなっていないか?
サドルやブリッジユニット自体のネジ/スタッドが動いてしまった可能性あり!
パーツの摩耗によって弦が切れやすくなっている可能性も!
3.ネジ類
全パーツゆるみ等をチェック!
共振の原因になる場合も。
断線やギターの破損につながらないようにご注意ください!
ABCミュージックスクールギター科講師の星野尚紀がお送りしました。
また次回お会いしましょう!