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楽曲の仕組み
今回のシリーズでは楽曲の骨組みを分解して打ち込んでいき、楽曲に最低限必要な骨組みで知っていただき、研究する事でご自身の作曲の参考にしていただきたいなと思います。使用するDAWはLogic ProXです。音源も全て標準搭載されているものを使っていきたいと思います。
シリーズ第1回目となる今回の楽曲は、大人気「Pretender/Official髭男dism」です!!では作っていきます!
使用楽器
今回どこの部分の骨組みを作っていくかというと、サビの出だし、4小節ですね。1:33〜です。この曲はテンポが92ですね。
ドラム
ベース
ピアノ
ギター
シンセ
の5トラックだけをコピーしていきます。本当はこれ以外にも音はもっとあるはずなんですが、この5つのトラックでどんな骨組みが出来上がるのか楽しみですね。それではまずはリズムの根幹であるドラムから作っていきましょう!
ドラム
ドラムの打ち込みです。
バスドラのパターンが1拍目以外が表拍に来ないちょっと難しいリズムですね。1拍ずつ16分音符を感じながら探っていきましょう。スネアは2拍目と4拍目に来てますね。ハイハットが16ビートで叩いていますが、ちょっとだけハイハットが開いているので音色をそれに近いものにしてみました。シンバルも1小節目の頭にありますが、その際にハイハットを抜くのをお忘れなく。
出来上がりはこのようになりました。
ベース
ベースはLogic ProX 標準搭載のEXS24のライブラリに入っている「FingerStyle Electric Bass」を使います。
この音だけだとちょっと物足りないのでアンプシュミレーターを一つ差し込みます。今回は「Bass Amp Designer」の「Big Stack」というプリセットを使用します。
さて、それではベースの打ち込みです。
8ビートでコードのルートを淡々と打ち込んでいきます。今回はキーボードでまずリアルタイム入力をし、そこからまずはクオンタイズをかけました。強さは100%です。そしてMIDIトランスフォームでノートの長さを均等にしてみましょう。
こちらからです。
8分音符よりほんの少し短い音符で長さを0.0.1.200にしてみました。長さを均等にかつ微妙に調整してノリを作ってみました。2小節目の1拍目がコードはEb/G、3拍目からC7/Eというオンコードになってるのがミソですね。GからEに移動する際にFを経由してアプローチしているのも格好いいですね。
出来上がりはこのようになりました。
ピアノ
ピアノの音源もEXS24を使いました。音色は「Yamaha Grand Piano」
「Tape Delay」で下記のような設定でうっすらディレイをかけてみました。
ピアノはうっすらと聞こえるので音量はちょっと小さめに弾きました。こちらもキーボードでリアルタイム入力をした後にベロシティー(音の大きさ)をなんとなく均等にするためにMIDIトランスフォームにて「ベロシティーをランダマイズ」という機能を使い整えました。
ここではベロシティ(音の大きさ)の最大値を60、最小値を50に設定しました。
ピアノは音の長さを揃え過ぎちゃうとちょっと機械っぽくなりすぎてしまうので特に今回は長さを固定にしなかったのですが、もしも鉛筆で打ち込み、コピーして入力していくスタイルならば、32分音符で入力し、MIDIトランスフォームの「ヒューマナイズ」で長さを+-5ぐらい誤差をランダムに与えるのも良いです。
出来上がりはこのようになりました。
ギター
ギターもEXS24を使いました。大活躍ですね(笑) 音色は「Clean Electric Guitar1」です。
エフェクターとアンプはこの通りです。
この曲のサビのギターは意外にもベースと同じようにルートを弾いています。たしかにパワーコードだと多すぎてしまうのかも知れませんね。引き算のアレンジ。。素晴らしいです。
出来上がりはこのようになりました。
シンセ
シンセがうっすら入っていたのでせっかくなので入れてみました。音色はライブラリから選んでみました。ライブラリウィンドウを開き、「Synthsizer」→「Pad」→「Crystal Wave Keys」というパッチです。
このように打ち込みました。
出来上がりはこのような音になります。
全体
さて全体を聞いてみましょう!
出来上がりはこのようになりました!