椎名林檎/丸の内サディスティックのサビをdtmで骨組み作ってみた!

Contents

今回は椎名林檎さん!

緒方講師
楽曲の骨組みをコピーしていくことで、どんな作りで曲が作られているのかを部分的に覗いてみる「骨組みを作ってみた」シリーズ第5弾です!
今回は「椎名林檎/丸の内サディスティック」にチャレンジしてみましょう。今回もコピーしたのはサビの4小節です!今回もLogic ProXに標準搭載されているシンセや音源、プリセットのみを使って骨組みを作ってみました。
椎名林檎さんのもっとも愛されている楽曲の一つであるこの曲、解析してみました、いやあさすがです。。それでは行ってみましょう!

使用楽器

まずは今回コピーする部分を聞いてみましょう。0:47から。サビが始まってからの4小節です。テンポ99.7です。

今回僕がピックアップしたのは、

ドラム
ベース
ピアノ

上記の3トラックです。第4弾まで5トラックあったのですが、今回はたったの3トラックでどんな骨組みが出来るのか楽しみです。
それではまずはドラムから打ち込んでいきましょう!

ドラム

ドラムの音源は「Drum Kit Designer」「Birch Kit」を使用しました。
HG05_01_Drum
スネアの音色を少しいじってみました。
HG05_02_Drum
Tuneで音程を左に回して少し下げました。Dampenで響き方を変えます。右に回していくとミュートがより強くなっていき、明るさと音の長さが気持ち短くなっていきます。
HG05_02_Drum
ハイハットもこのように少しだけ音程をあげてみました。
HG05_03_Drum

ドラムの打ち込みをピアノロール画面で見てみます。
HG05_04_Drum
よく聞くと、3拍目の裏にハイハットをオープンで叩いているのがアクセントになっててカッコ良いですね。オープンはベロシティが強すぎると悪目立ちする傾向があるので、クローズとくらべて少し小さくしておきました。

出来上がりの音を聞いてみましょう。

ベース

この楽曲のベースの音色って本当にカッコ良いですよね。FUZZが深めに入ってるけどしっかりと低音も響いてるのが痺れます。今回も生音系なのでEXS24から音色を作ってみましょう。まずは「Factory」→「Bass」→「Electric Bass」→「Picked Rock Bass」を選んでみました。
HG05_06_Bass
さてここからですよね。エフェクターボードで、こんなFUZZを選んでみました。ツマミはなんとなくですが、ひとつだけこだわったのが、Toneをかなり左に絞り明るさを落として、低い音域に歪みがかかるようにしてみました。
HG05_07_Bass
アンプシミュレーターは、「Amp Egg」を使用しました。ここでもBassのノブを思いっきりあげて低音を強調してみました。良い感じのビンテージ感が出ました。
HG05_08_Bass

出来上がりの音を聞いてみましょう。

ピアノ

ピアノは打鍵が強くて少しドライな音に聞こえたので、EXS24から「Factory」→「Acoustic Piano」→「YAMAHA Grand Piano」が合うかなと思いました。
HG05_10_Piano
ここから音作りをしていきました。まずはEQで音を調節しました。Vintage EQ Collectionのひとつである「Vintage tube EQ」を使ってみました。Vintageと名が付けられているのも他のEQと違って歪みを足す事が良い感じのビンテージ感を演出出来るためだと思います。僕は3つあるVintage EQの中でこのEQが細かくいじれる(気になる)のでとても好きです。あと見た目もビンテージ感があって好きなんですよね。
HG05_13_Piano
こんな風にツマミが一杯あると一気にアレルギーが出てしまっていやになりそうなんですが、ご安心ください。下にざっとどのツマミがどの値なのかを色分けしてみました。上段が低音域と高音域、下段が中域をいじれるようになっております。こうしてみると意外とやれる事が限定されているので単純に見えてきます。
HG05_14_Piano
このままだと音が直接的で強すぎるので「Chorus」をいれてボヤかしてみました。設定はこんな感じでうっすらとかけてみました。
HG05_11_Piano

コーラスは原音にディレイをかけて、遅れた音を揺らして音程を上下させる事によってダブリング効果を得るものです。文字通り単体でなく複数(コーラス)になるってことです。Rateはどのぐらい揺らすか(早さ)、Intensityは音程の上下の強さ、Mixはそれらの音をどのぐらい混ぜるのか、です。

そしてもう少しステレオ感を出すために「Stereo Spread」というエフェクターを挿してみました。
HG05_12_Piano
こちらは細かい設定は特にせず、デフォルトの設定のままですが、これだけでも充分にステレオ感がでたので良しとしました。

出来上がりの音を聞いてみましょう。

全体

それではトラックを全体でならしてみましょう。
3トラックだけでも充分に楽曲として迫力がありますね。それはドラムとベースがシンプルながら所々に特徴のあるプレイや音色を作っている上に、ピアノが派手に動き回って全体を包み込めているからだと思います。無駄がないですね。

緒方講師
「椎名林檎/丸の内サディスティック」の骨組み、いかがだったでしょうか。今回は3トラックということもあり、エフェクターの中身にも触れらました。音作りをする際にはエフェクターは欠かせない要素の一つです。気後れせずガンガン使っていきましょう!!それではまた次回お会いしましょう〜!

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