やりたい楽曲を徹底解説!レッスン資料も公開!湯澤真人講師編

大塚知之
みなさんこんにちは。
ABCミュージックスクール代表兼コンシェルジュの大塚知之です!

前回に引き続き、湯澤真人講師のオリジナルカリキュラムをご紹介します。
今回はdaw操作にも慣れ、自分のオリジナル曲を作りたい!というDTM経験者向けの内容です。
それではいってみましょう!

Contents

受講生の希望課題曲を分析&解説!その一部を公開!

Silent Siren |恋い雪|解説

湯澤真人講師
「このようなキャッチーで引き込まれるメロディーはどうやったら作れるのでしょうか?」と受講生Yさんから質問がありました!楽曲を聞いてみたところ、

「曲全体の構成、サビへの展開など作曲上重要な要素が満載!これは間違いなく音楽力になる!!」

ということで、「Silent Siren / 恋い雪」のメロディーを徹底分析した資料を作成!受講生にお渡ししました!直接渡したものをほぼそのままアップしましたので、手作り感が半端ないですが是非ご覧ください!

恋い雪_Silent Siren_Melody Score

楽曲解析テキスト
★Opening
サビのメロディーを頭に持ってくることにより記憶しやすくしている。

イントロなどのテーマにおいて他の楽器が歌メロをなぞるのは一番無駄のないアレンジセオリーなので覚えておこう!

テンポがゆっくりな為、通常のサビと異なる雰囲気も出せて良いことずくめ。

★Aメロ(4小節×2)
メロディーは4小節区切りでゆったりした印象。

2小節目3拍裏から3回分同じメロディーを繰り返すことにより印象深くキャッチーに仕上げている。

また、4小節目のコード機能をサブドミナントにすることにより、メロディーと一緒に落ち着くことをせず浮遊感を演出。

これがトニックになると繰り返すたびに終止感を味わうことになり、結果飽きる・疲れる。

★A’メロ(4小節×2)

Aメロ+A’メロ(4小節メロ×4)により、起承転結的な表現。

3回目の転に当たる部分でメロの音程や譜割りを変えて変化を出し、4回目の結で再び最初のメロディーに落ち着いている。
8小節目最後のコードはBメロに滑らかにつなげる為のもの。

★Bメロ
2小節区切りのメロになりちょっと加速し始める。サビへの期待感。

メロの音程は変えているが、符割りを同じにすることで統一感を出す。

7小節目に初のノンダイアトニックコード「B♭」が登場する。

機能的にはⅥ度メジャー。本来はⅥ度マイナーの暗く落ち着く感じが明るくなるので、突飛だが何か盛り上がる印象になる。
サビ前の印象付けとしてかなり効果的。

★サビ
アウフタクトにより、印象的で耳に残りやすいメロディーに。アウフタクト時に伴奏がブレイクもしており効果倍増。
(アウフタクトとはセクションの1小節目より前から始まっているメロディーのこと。伴奏より先に鳴るので、結果印象的で記憶に残りやすくなる。)

そこから同じ譜割りのメロディーを少しずつずらしながら繰り返すことで統一感・キャッチーさを出しつつも、ありきたりではない個性が感じられる。

ちょっと童謡的なキャッチーさがある。

メロディーの音程もD♭やE♭などの高いノートを使い高揚感を与えている。6小節目のAdimもPopsではよくある効果的な使い方なので覚えておこう!

Ⅴ→Ⅵmに向かう時、ルートを半音ずつ進めることによって、滑らかに、かつ同じコード進行でも違いや展開を出せる。

16小節目、最後の最後に今までにない符割りのメロディーが入って強い印象を与えている。

補足とpoint
譜面と文章だけだと分かりづらいところもあると思いますが、
レッスン時には譜面、別途で解析内容をテキストでお渡しし、dawソフトでの再現も行います。

受講生に解説する時の補助的資料の一部、とお考えください。
また、ところどころ「トニック」「サブドミナント」「ノンダイアトニックコード」などの音楽理論用語が出ています。
こういった用語も分かりやすく解説をしていますのでご安心ください!

解説資料ができるまでの2ステップ

大きく分けて2つの流れで資料が完成します。ここも大事!

リストアップ

まずは受講生の好みをリストアップ!

✔︎好きな曲
✔︎作ってみたい曲
✔︎カッコイイなと思っている曲
✔︎憧れている曲などなど

そしてヒアリング!

✔︎ここのサビは何故こんなに感動するの?
✔︎どうすればこの曲のような優しい雰囲気のR&Bに出来るの?
✔︎めちゃくちゃ激しい曲調なのに聴きやすいのはなぜ?
など、受講生の疑問&希望を聞いていきます!

その中で最も今、ふさわしいと判断した楽曲を資料にし、お渡しします。
重視するのは受講生のやる気です。難解な曲でもやりたい気持ちを優先ししつつ、
類似した楽曲をレベル別に提案することもあります。

好きな楽曲を資料にしレッスンするたった2つの理由

好きが最強!

これまでずっと同じことを言いつづけていますが、

「好きが最強」です!

好きな事のために覚える勉強は、勉強ではありません。遊びです!
全力で遊び、楽しむためには知識が必要です。dawで言う所の「操作方法」「作曲知識」なんかは正にそうですね。
好きな曲を題材にする事は音楽を理解し、個性を伸ばし、楽しむのに最も大切な事だと考えます。

好きは「繋がる」

✔︎好きなアーティストのルーツを知りたい!

✔︎SOULやFUNKを掘り下げる

✔︎結果JAZZにハマる

✔︎気づけばプレイスタイル、曲の幅が広がっていた!

皆さんも経験ありますよね!これと全く同じ。
好きなもの、好きな事にひたすらまっすぐ進んで行く事が音楽を知り、上達するための近道なのです!本気で遊んで本気で作りましょう!

僕たちは受講生の「大好き!」を音楽で叶えるために日々レッスンしています。いつでも気軽にご相談ください。

まとめ

いかがでしたでしょうか!今回は湯澤真人講師のオリジナルカリキュラムについてご紹介していきました。

あなたが影響を受けた楽曲を教材にすれば、これから作るオリジナル曲のヒントになること間違いなし!

「誰も知らないマイナーな楽曲でもいいのかしら。。」
「すごく難しい楽曲だけど課題曲に出来るのかな。。」

おまかせください!
僕らは皆さんに最高の音楽ライフを送ってもらうために日々惜しみないレクチャーをさせて頂いています!

この記事を見て気になった皆さん、どうぞお気軽にご連絡くださいね!
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ご希望の方は担当コンシェルジュからヒアリングを兼ねてご連絡させて頂きますので、お気軽にお申し込みください!

ABOUTこの記事をかいた人

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プロミュージシャン。コンポーザー。 ヒューマンミュージックカレッジ音楽専門学校首席卒後、笹路正徳氏に師事する。 現在は ・アレンジ/サウンドプロデュース ・サポートギタリスト ・アーティストへの楽曲提供 ・レコーディングエンジニアリング など多岐に渡り活躍中! 得意としているジャンルは、Rock全般・Blues・Progressive・R&B・Funk・Soul・Fusion・Metal・Pops。