ギターの表現力を上げるにはギターインストだ!∼ギターの表現力を上げる方法∼

ギターの表現力を上げるにはギターインストだ!∼ギターの表現力を上げる方法∼

星野講師
こんにちは!ABCミュージックスクールギター科講師の星野尚紀です。
今回のテーマは「ギターの表現力を上げる方法」について。
数ある楽器の中でも弦楽器は特にプレイヤーの手癖や性格、音に直結する弦を直接手で触れて操るわけですからそういったものが音に表れやすいといわれています。
筆者も音大時代、クラシック科オーボエ専攻の友人が「表現力を磨きたければヴァイオリンを聴きなさいと言われた」と言っていたのが印象に残っています。
ギターはアンプやエフェクターの設定を加味してトータルで音を作りますからプレイヤーそれぞれによって音色が大きく変わる、全く同じ音は存在しないというのが正しい解釈なのかと思います。
Nuno Bettencourtがついに憧れのEddie Van Halenのリハーサルで彼の機材でギターを弾かせてもらえるというチャンスが来た時に、アンプから出てきた音は憧れたEddieの音ではなく自分の音だったことにひどく落胆した、というのは有名な話です(笑)。“Eddieの機材”を使っているのにですよ。
「音作り」しかり、ある程度ギターが弾けるようになってくると多くの人がぶち当たる壁、「なんか味気ない演奏」になってしまうという悩み。今回は「ギターの表現力を養う方法」について筆者なりのお話をしようと思います。
それでは早速行ってみましょう!

ギターインストゥルメンタル曲を練習する

単刀直入に、ギターの表現力を養うのにベストな方法は「ギターインストゥルメンタル曲を練習する」ことです!

「ギターインストゥルメンタル曲」というのは基本的にボーカルがなく、ギターが主旋律を弾くような曲、とイメージしてください(フュージョンに分類されるものも含)。いくつか例を挙げておきますね。

・BLUE LAGOON/高中正義
・Jaguar ‘13/春畑道哉
・#1090~Thousan Dreams~/Tak Matsumoto
・Into The Arena/Michael Schenker
・Top Gun Anthem/Harold Faltermeyer & Steve Stevens

ギターが主旋律を一曲通して弾き切るわけですから、当然テクニック/表現力が要求されるわけです。
要するに曲の“ボーカル”ですから!ギターを“歌わせ”るんです!

一曲通して聴く者を飽きさせることなくすべての音を音楽的に奏でる、という練習がより深いギターの表現力を磨く練習になると筆者は思います。

取り組むときの注意点1:ピッタリを目指す!

本当にギターの表現力を深く、磨きたいのであれば“ピッタリ”を目指すと思います!
リズムや音はもちろん、どの弦で弾いているか/運指で弾いているか、練習の合間にライブ映像などで情報を収集するのも練習です。

ハンマリング、スライド、ヴィヴラートの揺れ(速度や音程幅)、チョーキングのタイミング。
どんな機材(ギター、アンプ、エフェクター、ピック、弦、etc…)を使っているのか知るのもある意味練習です。知識を増やすうえでも大切且つギターマニアの皆さんは(笑)楽しめるのではないでしょうか?

ミュートピッキングや雑音みたいなタッチ等も本当によく聴いて再現できるところまでいけば格段にギター的表現力向上につながるはずです。
ギターを弾くアプローチが確実に成熟していくといっても過言ではないでしょう!

取り組むときの注意点2:まずはゆっくり、本当にゆっくり。

ストロークやカッティング、早弾きの練習も同じですし、多くのトッププロが口をそろえていうのが「ゆっくり練習すること」。

「ギターの表現力」の観点からいえば単に音を読むだけでは無いので原曲をよく聴き、動きを覚えたうえでまずはゆっくり、ピッタリ合わせていくのが重要です。
「ピッタリあう」ということは原曲を熟知しているということにもなりますので、本当に、耳も鍛えられます!

こういった練習ってじれったいですよね!(笑)

まとめ

星野講師
ギターの表現力を養うための練習法/注意点」について筆者なりの考えをまとめてみましたがいかがでしたでしょうか?
筆者も音大在学時、Havana/Kiko Loureiro、Tumeni Notes/Steve Morse、Glasgow Kiss/John Petrucci等いろいろコピーしました。
中には“ピッタリ”というところまでコピーできたものもありましたが、上記挙げた曲をご存じの方はおわかりだと思いますが多くが鬼ムズでした(笑)。
最終的には“感情”みたいなものをご自身の音に乗せられるようになって初めて「ギターの表現力」なわけです。
あまり心配せず、一曲だけでなくてもワンフレーズ等少しずつやれば必ず何かが変わってくるはずです。
恥ずかしながら筆者もまだまだです。
共に頑張りましょう!
以上の内容をまとめると…

1. ギターインストゥルメンタル曲を練習する
ギターを“歌わせる”のを学ぶ題材としてはベスト!

2. 取り組むときの注意点1:ピッタリを目指す!
とにかく“ピッタリ”を目指してください!
ちょっとしたピッキングの使い方も勉強になるはずです!

3. 取り組むときの注意点2:まずはゆっくり、本当にゆっくり。
まだできていないことはあまり気にせず、やり続けてみてください!

ABCミュージックスクールギター科講師の星野尚紀がお送りしました。
また次回お会いしましょう!

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