寛茂
ABCミュージックスクールギター講師の寛茂です!今回は全国各地のスタジオ、ライブハウスに置いてあるギターアンプ、「Marshall」と「Fender」。使うならどちらが自分に合うのか、音色のキャラクターが違う王道メーカーで検証していきます!それではいってみよー!!

Marshallの音作り編

数あるMarshallアンプの中から今回は、、、王道機種!!

JCM900・JCM2000

アンプの概要
まさに王道アンプとして、どの音楽スタジオ、ライブハウスにも置いていない場所はないでしょってくらいにそこらに鎮座してます!

アンプの音色
若干癖がありつつも、ロックからポップスまで幅広く演奏することができるのが特徴!The 定番!

推しポイント!
・クリーンチャンネル(きれいな音)
・リードチャンネル(歪み)

1つのアンプで2チャンネルのセッティングが可能なので、エフェクターなど持っていなくてもベーシックサウンドを作れちゃうところが便利ですね。JCMシリーズの特徴は、ハイゲインアンプならではの音が四方に広がっていくようなサウンドが特徴かと思います。ちなみにJCM2000の方が良く歪みます!

皆さんがアンプを自分で買うまでの間は基本このアンプを使うことが多いので、まずこいつの使い方を覚えることが大事!そういった意味で今回このシリーズを取りあげていきます!

マーシャルの音作りセッティング

今回は僕がリードチャンネルでいつもやっているセッティングをご紹介します。
やりかたは凄くかんたん・かつシンプルな2つの流れなので、ギター初心者の方にも分かりやすいと思います!

Marshallアンプセッティングの流れ

↓まずはこれらのツマミをいじります
・treble(高音域)
・middle(中音域)
・low(低音域)
それぞれのツマミを時計の12時の位置に設定!

↓次にこのツマミ
・gain(歪み)
・volume(音量)
で歪み量を決めてあげます。

この時、1番気をつけて欲しいこと!gainを上げすぎるとジャリジャリ歪んでいるだけで、何を弾いてるかわからなくなってしまいます。
せっかくかっこいいギター弾いても「ちょっと何言ってるのかわかりません」状態では意味ありませんね。なので、

↑対策↑Gainのつまみを10時ぐらいに設定
volumeを上げていってアンプをドライブさせてあげると芯が合ってメリハリの効いたサウンドが作れます。歪みが足りなければ、ドライブ感を意識してgainとvolumeを微調整してみて下さい。自分で音を出しながら原音がちゃんと聞こえる音色を目指して作っていきましょう。

マーシャルリードチャンネルで音を調整する時の4ポイント!

ここまでの流れである程度サウンドができたら、音を微調整して仕上げていきましょう!今回はJCMの特徴を踏まえて注意すべき4つのポイントをお伝えします。セッティング時に音を出しながら試してみてください。

高音ザラザラしがち注意!

gainを上げると特に高音帯域がザラザラした音になってくるのがMarshallアンプの特徴。
サウンドがザラザラしている場合は、trebleを下げて調整していきましょう!

volumeを上げるとlowが持ち上がる

「Eコードをじゃら〜ん」や「パワーコードのブリッジミュートでズクズク」を弾いてみて下さい。ここで、低音域がブーン、、、と響きすぎるようであればlowを下げましょう!

余計なミドルもでがち

JCMはアンプのボリュームを上げるとドライブさせて上げると中音域が充実してくるので、コードを弾いてみて前に音が飛びにくいようであればmiddleを下げましょう!スッキリしてコードの響きが見えてくると思います。

presenceは最後に調整!

presenceは、trebleよりもさらに高い超高音域の設定となります。ここまでに出来上がったサウンドに最終調味料ってイメージですね。コードを鳴らして、presence上げていきましょう!
上げすぎは耳が痛くなるので、音がきらびやかで痛くなる前のところで設定しましょう!

以上で、バキッとメリハリついたサウンドが得られるのではないかと思います!一度お試し下さい。

クリーンチャンネル

また、クリーンチャンネルでもクランチサウンドが作れるのも魅力。僕は、クリーンチャンネルでギターを強くピッキングすればクランチ、ソフトにピッキングすればクリーンになるセッティングにしちゃいます。上のリードセッティングを踏まえて、一度調整に挑戦してみてください!

Marshallアンプ豆知識
元々、JCM800という機種があり、1980年代後半のプレイヤー達が「歪みが足りな〜い」と言い出して、さらに歪むJCM900(1990年代)、JCM2000(2000年代直前)への開発に繋がっていったのだとか。

高級アンプ「Bogner」も創立者がJCM800を改造して始まったというのだから、ザクザク歪ませてガツンと一発かましたいぜ!って人はMarshallからマスターしていくといいよ!

Fenderの王道シリーズ

Marshallほどはスタジオなどに普及はされていないが、よく見る機種はFenderの名機といわれている3機種!まずこれらを紹介します!

TWIN RIVERB

アンプの概要
シリーズの歴史も古く1963年〜現在まで生産されてきており、今でも定番アンプとして君臨。特に1960年代のビンテージだとお値段上がってしまって、むちゃ高いです。

アンプの音色
一音一音太くてごまかしが効かないセンシティブで美しいサウンド。ぶっちゃけ、ミスったらMarshallよりバレやすいですw

推しポイント!
なによりも魅力的なのはアンプに搭載されたリバーブ!レンジも広くて、少量の残響〜深海にいるような幻想的なリバーブまで表現可能。
Marshallや他のハイゲインアンプのようにアンプのキャラクターが強く出るクリーンチャンネルに対し、ギター本来の音を生かしたクリーンサウンドが特徴。

僕もFenderアンプのユーザーで、決め手になっているのはこのクリーンサウンド。

歪ませたいときはエフェクター必須!
Marshallと違いクリーントーンのみの使用となるので、歪ませたい人はオーバードライブなどエフェクターが必要です。

HOTRODシリーズ

ツインリバーブより膨よかで暖かみのあるサウンド。かつ歪みチャンネルがついているアンプ。フェンダーらしさを残しつつもオールラウンドに対応できるように作られているアンプ。歪みチャンネルがついているのが特徴なので、クリーン特化ではないけれど、とてもいいアンプ!

SuperSonic

ツインリバーブの正直なサウンドとHOTRODシリーズの暖かみある歪みサウンドが出せる集合アンプ的な印象。ちなみに僕がもっているアンプがこれ。Marshallのようにクセがない分、ロックだけでなくJazzやfunkにも適していて幅広いジャンルで活躍できます。愛着ある分主観的ですがめっちゃいいアンプですよ〜!おすすめ!

Fenderアンプの音作りセッティング

では、ここで僕個人のセッティングをご紹介!マーシャルとだいぶ音作りの流れが変わりますがやってみてください!

まずmiddleはMAXまで上げる!

Fenderアンプはミドル(中音域)を上げると高音域もいい感じに持ち上がってくれるのがポイント!まずはMiddleのツマミを上げていくのが大事です。

lowは10時ぐらいにする

Fenderシリーズはクリーン系の音が優秀なアンプなので、その分低音成分が豊かです。結構ブーンブーンって感じの低音感になるので、ローのツマミは10時くらいで充分!ちなみに「TWIN RIVERB」はlowがさらに出るので9時ぐらいにしておきましょう!

次にtreble!

この後にリバーブをかけることで高音も若干輪郭がぼやけるので、treble(高音)は、耳が痛くなる手前ぐらいまで上げましょう。

最後にリバーブの調整

最後にリバーブ!コードやアルペジオを弾いてみて、少し残響が残る程度にしよう。あまり深くかけすぎると、さっきのgainの話みたいにちょっと何いってるか分かんないとなっちゃうので注意!

こんな感じ!是非、試しにやってみてください。めちゃくちゃクッキリしていて歪んでいないので、きっとミスったらバレるというのがわかると思いますw
しっかりとクリーンを作ったあとは、エフェクターを通してみましょう。オーバードライブの音の粒もわかりやすくなって、またサウンドメイキングが楽しくなると思います。

まとめ

寛茂

「Marshall」と「Fender」

両極端な性質を持ったアンプ。どちらを選ぶかで、サウンドメイキングが大きく変わるかと思います。

・アンプでドライブした歪みを出したい… →「Marshall」
・クリーンを土台に… →「Fender」
・お金あるから …→「Marshall」と「Fender」両方買う

最終上記3択になると思います!

因みに僕は、音色全体の好みからFenderを使っています。でもFenderユーザーだからこそ、たまにMarshallで音を出すと双方の良さがわかるという。。。
極論、がどっちも買うのが正解じゃないかと思いますw

他にも色んなジャンルのアンプがあるので、まずはこの2台をお近くのスタジオで弾き比べてみて特徴を掴みましょう。
この両メーカー2台が扱えるようになれば他のアンプも応用が利いて、いい音出せると思います!

Marshallの使い方がわかってきたから、楽器屋でBognerのアンプ弾いてみよーとかね。

ちなみに僕がメインで使っているアンプ「EVH5150 III」見た目もMarshall JCMシリーズのようなタイプでさらにハイゲインアンプですが、中身の基盤パーツはFenderという面白いのもあるので、楽器屋で見つけたら弾いてみてください!

さあ、あなたはどっちを選びますか?
以上!ABCミュージックスクールギター講師の寛茂でした!また次回〜!

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