[ドラム練習]スティーブガッドフレーズの解説その3

目次

ドラマー スティーブガッドフレーズの解説その3

今回はスティーブガッドフレーズの第三弾として、Paul Simonの「50 Ways To Leave Your Lover」でのスティーブガッドのプレイを取り上げてみたいと思います!

まずは動画をご覧ください!

クリエイティブな発想と気持ち良いグルーブの両立

50way

スティーブガッドは優れたスタジオミュージシャンであると同時に、常に新しいことに挑戦しようとするアーティストでもありました、a)の楽譜を見ても、一見するだけでおよそ一般的なポップスでは見るような楽譜の印象からかけ離れ、かなり特殊であることがわかると思います。

歌手が主役の歌モノ系ポップスでドラマーが特殊なことをすると、得てして邪魔してしまいがちになるのですが、この演奏では非常に楽曲自体を印象づけ気持ちの良いグルーブを演出していますね。

やはりこれはスティーブガッドが与えられた楽曲のツボというか、リズムのコアを嗅ぎ取る能力が天才的にうまかったことの証拠に他なりません!

フレーズを消化し身につけることで大変学びになるフレーズだと思います!

超重要!!アクセントの位置

スティーブガッドのプレイの特徴の一つにアクセントの使い分けが非常にうまいということは以前にも触れました。

引き締まったアクセントがなく、のべーとプレイしてしまうと、全然切れ味のないフレーズになってしまうので、アクセントの位置を予動も含め完璧に頭に叩き込みましょう!

オープンハンドのアプローチ

オープンハンドとは、左利きのドラマーがしばしばやるように、基本ハイハットを左手で叩き、スネアを右手で叩くアプローチです!

初めてやる場合は非常になれないと思いますが、右手と左手がクロスしていないことにより、可動域の制限がなくなり、ダイナミクスのコントロールの幅が広くなり、またコントロール自体しやすくなる。

というメリットがあります。

僕自身もそうですが、右利きドラマーはほとんどの場合、初心者の頃からクロスハンドでハイハットを右手で叩くアプローチに慣れてしまっていると思います。だからこそ、オープンハンドのアプローチを試すことで、クリエイティブな発想が生まれてくることもあります。

実際スティーブはこのフレーズに限らずオープンハンド的なアプローチを多用しています。

通常のクロスハンドでも演奏可能なパターンですが、なぜスティーブはオープンでやったのか、そんなところに思いを馳せながら演奏してみると何か発見がある!、、、かもです!w

まとめ

今回はスティーブガッドのフレーズの第三弾としてPaul Simonの50 Ways To Leave Your Loverでのフレーズを取り上げて見ました!Popsにおいてのスティーブガッドのクリエイティブな一面を捉えた名演奏、ぜひ原曲も聞きつつトライして見てください。とっても楽しいフレーズですよ!!

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バークリー音楽院卒。国内ではRock in Japanやサマーソニック、MONSTER baSHなどにも出演。受講生の目標を叶えること、個性を伸ばすことを重要視し、レッスンを行う。現在も現役プロミュージシャンとして演奏、レコーディングと活躍中。首都圏[渋谷、新宿、中野、下北沢、上石神井など]広エリアでレッスン開催中。