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μ’s「LOVELESS WORLD」
イントロ ツーバスドラムレッスン
LOVELESS WORLD
今回はアニソン界で絶大な人気を誇るμ’sの「LOVELESS WORLD 」という曲のイントロのドラムフレーズを解説していきます。
キャッチーなメロディとは裏腹に、ツーバス16分連打をベースとしたリズムや手足のコンビネーションフィル等、メタルに通ずるアプローチがふんだんに盛り込まれた楽曲になっています。
LOVELESS WORLDイントロドラムに挑戦!
[フルバージョン]セクション1
足から入る16分連打フィルイン
両足を使ったバス2連打からスタートする、ロックドラムで頻繁に登場するタイプのフィルインです。ポイントは大きく分けて二つあります。
ポイント1
左右の足の音量を揃えることをしっかり意識しましょう!左足が小さくなりがちですので、気持ちよく手の連打に繋がるよう特に最初のうちは力強く踏み込むようにしましょう。
ポイント2
手と足の音量バランスにも気を付けることです。特にタムに移動するときに音量が小さくならないよう心がけましょう。
セクション2
バスドラム4分踏みリズム
こちらもロックのイントロや落ちサビからの流れでよく出てくるアプローチで、バスドラを4分でキープしたままシンバル等を入れていくセクションになります。
クラッシュシンバルとバスドラムのアタックがしっかり同じタイミングになっていることを常に意識しましょう!
セクション3
手2+足2の王道コンビネーションフレーズ
ツーバスを用いた手足のコンビネーションフレーズとして最もスタンダードなアプローチと言っても過言ではありません!
ポイントは4点あります。2つはセクション1でご紹介したものと同じですので割愛します。
ポイント3
手の2連打から足に移るとき、あるいは足の2連打から手に移るときの音の長さが長くなったり短くなったりしないよう気を付けることです。
ポイント4
最後に、このフレーズはハイハットとスネアを同時に叩いてブレイクして終わるので、左足をバスドラのペダルからハイハットのペダルに瞬時に乗り換えるという動作を反復練習によって身に付けましょう!ゆっくりから、じっくり練習していってください。
セクション4 キメ
ギターやベースが「ダダダン」とキメを繰り返しているので、それに合わせることを意識しましょう。また普通に叩くとキメとキメの間が空白になってしまうので、バンドで演奏する際はハットを2、4で踏んでリズムキープしてあげましょう!
左足を使う機会はとても少ないので、知らないうちにズレてしまうことが多いです。ですので、左足を踏むタイミングがどの手と合うかを意識しながら演奏出来るように粘り強く練習しましょう!
セクション5
バスドラ16分連打を使ったダブルタイムビート
こちらもメタル系アプローチとして最も使われるリズムです!やはり左足の連打は慣れない動作ですので、音量が小さくなってしまったり、右足との間隔がずれてきてしまい、綺麗に16分音符に聴こえなくなりがちです。
どうしても原曲のテンポから練習しがちですが、そうすると音量バランスやリズムが汚ないままの感覚が身に付いてしまいます。
出来る限り遅いテンポから練習し、どの足とどの手が同じタイミングで打つことになるかを意識しながら叩けるようにしましょう!
このフレーズの場合は、毎回左手のスネアと右足が同じタイミングでアタックすることになります。
セクション6
手足が入り交じった複雑な16分系フィル
2小節にわたるこのフレーズはとても複雑ですので、前半と後半に分けて見ていきましょう!
前半フレーズ
手の3連符の連打後すぐに右足の一打で終始するフレーズに注目して下さい。手の3連符の最後の右手と右足の音の間隔が空きすぎないよう気を付けてください!また、右手の素早い移動を必要とするフレーズなので、ここは特に音量が下がらないよう注意しましょう。
後半フレーズ
休符を含んだ手足のコンビネーションフレーズになります。ここでも手足の音量バランスに気を配りつつ、休符の長さを意識しながら叩けるようにしましょう。
どの手と手の間に足が入ってくるかを明確に意識しながら叩けると、より綺麗に流れるようなフレージングで叩けるようになります!このセクションもかなり遅いテンポから、そしてなるべくメトロノームを使っての練習を心がけて下さい。メトロノームを使うことで一拍毎に正解が提示されるので、それを頼りに正しい休符の長さを習得することが出来ます!
セクション7
バスドラ3連符連打リズム
バスドラを3連符で連打するということは、拍の頭に来る足が一拍毎に切り替わるということになります。言い換えれば奇数拍目が右足、偶数拍目が左足と重なることになります。また、左手のスネアと左足が毎回重なることにも意識が向くようになれば完璧です!
そして、かなり細かい所なのですが、バスドラム3連符連打の最後が3連16分音符になっています。
最初のうちはアバウトな感覚で良いので、通常の3連符連打における、左手のスネアと同じタイミングで踏むはずの左足を気持ち早めに踏み込むことで、「右足」と「左手」の音の間に左足が来るように意識して練習してみましょう。
まとめ
アプローチ自体はオーソドックスなパターンが多かったですが、テンポが速いということもあり、音量バランスや縦の線に意識を向けて演奏するのはとても難しかったのではないでしょうか。
とくに音量についてはライブハウスなどで演奏する場合とても重要になってきます。
せっかく難しい手足のコンビネーションフレーズを披露しても、タムの音量が小さかったりするとお客さんにはかっこよく聴こえなくなってしまいます。
メタルやロックのドラムはパワー感が命ですので、音量には特に気を付けてゆっくりなテンポから丁寧な練習を心がけましょう!
以上、ABCドラム教室の与野がお送りしました。また次回!