目次
ウッドスネアの素材を深掘り 〜主要な木材編〜
今回は楽器屋などでも多く並べられている、メジャーな木材について特徴とおすすめモデルを紹介していきます。
これからスネアを買うけど、どうやって選べばいいか分からない方は、是非参考にしてみてください😆
メイプル
ウッドスネアの王道といえば「メイプル」です。
日本名では楓(かえで)という木のことです。
明るい見た目の通り、音色も明るく、あたたかいトーンが木材特有の良さでもあります。
「乾いた響き」と説明されることが多く、メタルスネアの様にキンキンはせず、スナッピーの音と素直に共鳴してくれるサウンドを持ち合わせています。
また、上品な木目であることから各メーカーの上級モデルにも採用されることがあり、チューニングも幅広いジャンルに対応しています!
メイプルスネアのおすすめモデルはこれ!
メーカー名 : pearl (パール)
品名 : MUS1455M ( Modern Utilityシリーズ )
メイプルのおすすめは、現行品として販売されているpearlのスネアです!
スネアの一般的なサイズ(14×5.5インチ)であり、メイプル100%のあたたかいトーンが特徴です。
また、価格も新品で2万円前後とお手頃で、シェル自体が軽いことから、初心者の方がJ-POPを演奏する際にもってこいの逸品です!
バーチ
メイプルに次いで人気な木材は樺(カバ)の木である「バーチ」です。
見た目はメイプルよりも木目が濃く、上品でやさしい色味。また、比較的硬い木材であることも特徴の一つです。
音色は明るくも散らかることない落ち着きがあり、硬い木であるが故にサスティーン(余韻)は短めです。
中音域に特化していることもあり、ジャズ、フュージョンなど、コンサート系のジャンルに非常にマッチしています!
バーチスネアのおすすめモデルはこれ!
メーカー名 : CANOPUS(カノウプス)
品名 : 刃Ⅱ(YAIBA) バーチスネア
国内メーカー「CANOPUS」の国産スネアです。
プロも認める程の高クオリティにも関わらず、4万円前後という驚きの低価格を実現し、メーカー内でも断トツの人気シリーズです!
バーチ材特有の「スタンッ」と落ち着いた音色であることから、アタック音を主張し過ぎずにバンドサウンドを底から支えてくれます。
胴の深さは5.5インチと6.5インチの2種類あり、深いほど音の伸びがふくよかになり、リムショットを叩くことでパンチ力が増します!
マホガニー
「マホガニー」は深い赤茶色の木材で、木目が美しく、高級家具の木材としても有名です。
柔らかい素材なので加工もしやすく、綺麗な木目がそのままスネアに活かされています。
落ち着いた音色が特徴で中音域〜低音域の幅が広く、ポップスに使われるような暗いサウンドを得意とします!
メイプルやバーチはストレートな音の抜けの良さが持ち味でしたが、マホガニーはバンドサウンドに溶け込むような心地よさが感じられます。
マホガニースネアのおすすめモデルはこれ!
メーカー名 : TAMA (タマ)
品名 : TLH146 (STARシリーズ)
愛知県に巨大な生産工場を構える「TAMA」より、上級グレーズのマホガニースネアをピックアップ!
このスネアは「ソリッドシェル」と称され、木材の単板のみを使用しています。
一般的なスネアであれば木材を重ねることで、スネアの強度と音色を作っていくものですが、この「ソリッドシェル」は、たった1枚の分厚い板で作られているため、芯が太く、申し分の無い鳴りが特徴です。
しかし、1枚の分厚い板だけでスネアを作ることは至難の業であり、生産コストが非常に高く、上級モデルにラインナップされています。
チューニングも一筋縄ではいきませんが、ソリッドシェルのスネアを鳴らせることで、一人前のドラマーになれるはずですので、気になった方は是非叩いてみてください!
まとめ
メイプルは木の温かさと明るさを兼ね揃えており、バーチは中音域に特化したアタックが抜ける音色。マホガニーはどっしりとしたふくよかな音が特徴で、バンドサウンドに溶け込みます。
それぞれの木材の違いを知ることで、自分が演奏するジャンルにあったスネアに巡り会えるかと思います!
年代や、メーカーによってスネアの製造方法は異なる為、是非色々なスネアを叩きくらべてみてください♪