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ウッドスネアの素材を深掘り 〜主要な木材編〜
栽培量が少なかったり、今では廃盤になっているビンテージスネアに使われることで、木材自体の価値が年々高騰しています。
音色も非常に繊細なものが多いので、是非参考にしてください♪
ブビンガ
「ブビンガ」はアフリカ産の木材で非常に硬く、さらに重量のある木材です。
鮮やかな赤茶色で、アコースティックギターの木材に使用されることも多いため、楽器との相性が非常にマッチしています。
また、他の打楽器では和太鼓の素材として採用されることもあり、重量を活かしたパワフルな鳴りが印象的です。
スネアも同様、打面をヒットしてからのレスポンスが速く、密度の詰まった音質が全面に鳴り響いてくれます。
音のトーンは暗めであり、メタルやハードロックにも埋もれない主張の強さが持ち味でもあります。
ブビンガスネアのおすすめモデルはこれ!
メーカー名 : TAMA (タマ)
品名 : TBS1465S (STARシリーズ)
以前、マホガニーという木材を紹介した際にもオススメしましたTAMAの「STARシリーズ」より、ブビンガをメイン素材にしたモデルをご紹介!
パワフルさを売りとしているものの、シェル (胴)自体は薄く作られており、無駄のないスッキリとした音質が特徴です。
薄いシェルでは耐久性に不安がありますが、実はシェルの内側に「サウンド・フォーカス・リング」という厚めのリングが装着されており、スネアの補強を担っています。
パワフルで、且つ輪郭がくっきりとした音色を生み出す為の工夫をTAMAは研究し続けており、ドラムシェルの本来の力を存分に発揮できる1台だと思います!
ウォルナット
「ウォルナット」は和名では「クルミ」と訳される木材で、ブビンガと同じく、硬い木材に分類されます。
バランスに優れたサウンドが特徴で、これまで紹介してきたスネアとは異なり、中音域のチューニングでは残響が少なく、ドライに鳴ってくれます。
むしろ、ピッチの高いチューニングですと、メイプル並みに残業が長く、明るく鳴ってくれる為、万能な木材であることに違いありません!
ウォルナットスネアのおすすめモデルはこれ!
メーカー名 : SAKAE OSAKA HERITAGE (サカエ)
品名 : SD1455WNJ
大阪に拠点を構える日本最古のドラムメーカー「サカエ」より、こだわりが詰まったウォルナットスネアをご紹介します。
ハイピッチ、ローピッチどちらでも歯切れの良さが表現でき、オールマイティなバランスを兼ね揃えた1台です。J-POPや邦楽など、歌モノのジャンルと相性が抜群。
メイプルスネアでは出しにくいドライなサウンドにも対応しているため、メイプルスネアに物足りなさを感じる方へオススメです!
ビーチ
「ビーチ」は和名では「ブナ」の木に該当し、ヨーロッパにおいて古くから普及している木材で、均一で緻密な木目が特徴です。
「ダシッ」とした粘り気のあるトーンが印象的で、タイトな音色であることから、コンサート系やジャズ系の音楽ジャンルに適した木材で、ビンテージのスネアに用いられていたことから、華やかさと上品さを兼ね揃えています。
ビーチスネアのおすすめモデルはこれ!
メーカー名 : SONOR (ソナー)
品名 : SSD-13575BG (ベニー・グレブ シグネイチャーモデル)
ドイツのメーカー「SONOR」とドイツが誇るプロドラマー「ベニー・グレブ」がタッグを組んで開発したスネアです。
直径13インチ、深さ5.75という計算されたサイズ感で、ビーチのきめ細やかなサウンドを最大限に引き出してくれます。
気品のある見た目と、ボルト1本1本にラグが備わっている作り込みであることから、最上級のモデルと言っても過言ではありません。
ビンテージ品である為、楽器店で大体的に売られることは少ないですが、音にこだわりたいドラマーであれば、一度は叩いてみるべきスネアです!
まとめ
パワフルなサウンドを得意としたブビンガから、オールマイティなウォルナット、最上級モデルのビーチなど、どの木材でも各々の個性が確立されています。
ここでは紹介しきれない程にスネア木材の種類はまだまだありますので、気になる方はサウンドの違いに注目しながら調べてみてください♪