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スナッピーを選ぶ際のコツ！
スネアを叩いた時に「ジャッ」と、弾けるような音が鳴りますが、一体どんな仕組みで音が鳴っているのかご存じでしょうか？
この「ジャッ」という音はスネア本体から鳴っているのではく、スネアに付属しているパーツから鳴り響いています。その付属のパーツが、今回のタイトルにもある「スナッピー(響き線)」と呼ばれるものです。
スナッピーとは、何本もの細いワイヤー(金属製のコイル)が両端のプレートによって横一列に並び、スネア裏側に位置しています。
スネア側面にある「ストレイナー」と呼ばれるレバーをオンにすることで、スナッピーが裏面のフィルムに密着し、ヘッドを叩くことで「ジャッ」と歯切れのいい“スネアの鳴り”を出すことが出来ます。
そんな、スネアに欠かせない重要パーツですが、スナッピー本体にも種類は様々あり、違いが分かることで、スネアの鳴りを幅広く変えることが出来ます。
今回はスナッピーの種類を解説し、実際のオススメをご紹介していきます！
ワイヤー(響き線)の本数について
突然ですが、スナッピーのワイヤーの本数を数えたことはありますでしょうか？
一般的な本数は「20本」がスタンダードです。他にも、多いもので「42本」、少ないもので「16本」などが存在します。
ワイヤーの本数が多いほどスナッピーの音量が大きくなり、逆に少なければ音量は小さくなります。
ロックやパワフルな音量を求められるジャンルでは本数が多いもの、J-POPやジャズなど音量のバランスが肝になるジャンルでは「20本」、コンサート系やビンテージもののスネアには、より本数の少ないスナッピーが相性良く馴染みます！
ワイヤーの素材を深掘り
ワイヤーは主に金属で作られていますが、金属の素材よって音質や粒立ちの反応が変わってきます。
中でも最も多く使われる素材は「スチール」です。新品のスネアに標準として貼られていることがほとんどで、音量、粒立ち共に丁度良く鳴ってくれます。
スチールよりも明るいサウンドを求める場合は「ステンレス」がオススメです。
粒立ちが明確で、音の立ち上がりも非常に早く、繊細な奏法にはもってこいの素材です。
他にも、「ブラス」や「ブロンズ」などの銅が素材となるスナッピーは、素材そのものが重いため、重量感のあるサウンドが得られます。
また、硬さも特徴の一つであり、音質の物足りなさを解決してくれます！
おすすめ実機を紹介します！
おススメのスナッピーを紹介！
メーカー :PURE SOUND
型番 : P1420
名称 : custom series (カスタムシリーズ)
スナッピー交換に迷った際は、まずこちらがオススメ。
PURE SOUND(ピュアサウンド)の中でも定番で、最もポピュラーな20本タイプです。
素材はスチールを使っており、どんなスネアにもフィットする歯切れの良さがポイント。
プロが現場で使う程、品質も良く、長きにわたりトップシェアを誇っています！
42本スナッピーの王道！
メーカー : TAMA
型番 : MS42R14C
名称 : Regular Snare Wires (Hi-Carbon Steel)
とにかく音圧、音量を求める方には42本タイプのこちらがオススメ。
本数が多いことで反応、音の立ち上がりも抜群に良く、大音量のバンドサウンドでも埋もれることなくスネアを主張してくれます。
スナッピー特有の「ジャラッ」とした音を余すことなく鳴らせます！
ストレートな音に特化させたいならコレ！
メーカー : CANOPUS
型番 : CPSS-BB14NP
名称 : Back Beat Snare Wire
フィルムに吸い付くような質感で、余計な残響音をカットし、スネアの鳴りを最大限に発揮してくれます。
「バックビート」という名の通り、響きのレスポンスが非常に早く、底からグッと引き上がったような音量になります。
近年のJ-POPや、電子音を主流とした音楽性と相性も良く、スネア本体をミュートすることで強烈なアタック音が得られます！
まとめ
スネア本体のシェルや、ヘッドよりも奥が深く、楽曲の方向性に合わせて選ぶことで、スネア本来の持ち味がレベルアップすること間違いなしです。
価格は安いもので2,000円前後、ヴィンテージ品など高いもので5,000円以上します。
一概に高いものが良いという訳ではないので、自分が鳴らしたい方向性を突き詰めていきながら選んでみてください！
