Adoの「踊」を叩いてみよう!①

目次

Adoの「踊」を叩いてみよう!①

葦名講師
ABCミュージックスクールドラム科の葦名理樹です。
今回はAdoの「踊」のドラム演奏を3回に分けて解説していきます!

幼い頃からvocaloidという音楽文化に興味を持ち、沢山の歌ってみたなどを投稿し、自身名義のオリジナル楽曲は動画投稿サイトで総再生数が数万再生以上を記録しているAdoさん。皆さんも「うっせぇわ」という曲はどこかで耳にしたことがあるかもしれませんね!

そんな彼女の2021年4月末にリリースした「踊」という曲を解説していきます!

楽曲解説の前に大切なこと
今回のドラムの内容は、曲に対して生のドラムを使って数多くのビート練習ができる曲になっています。
8ビートから始まり、16分系のビートを取り入れたりスネアのタイミングが2,4拍目から3拍目になったりと、セクションによって目まぐるしくビートが変化していくアレンジとなりました!
この曲を通じて多くのビートに挑戦して他の曲にどんどん生かしていきましょう!!

 

今回の動画

「A」bpm128【~0:21,0:51~1:14まで】
[youtube https://youtu.be/EaqFxYDBp_U?start=0&w=560&h=315] [youtube https://youtu.be/EaqFxYDBp_U?start=51&w=560&h=315]

「B」bpm128【0:21~0:51まで】
[youtube https://youtu.be/EaqFxYDBp_U?start=21&w=560&h=315]

「C」bpm128【1:14~1:29まで】
[youtube https://youtu.be/EaqFxYDBp_U?start=74&w=560&h=315]

 

解説その1:「A」に挑戦してみましょう!

フレーズの特徴

まずは曲の冒頭などに出てくる「A」に挑戦してみましょう。
このセクションに聞き覚えのある方や、曲中でも特に印象に残っている方は少なくないのではないでしょうか?

ここでは8ビートのパターンを使用しています。右手は8分音符をキープしながら右足や左手の数が増えていく流れになっていますので、数の増え方やリズムに着目して練習していきましょう!

 

演奏のポイント①

[フレーズの特徴]でも解説した通り、このビートは右手だけがずっと8分音符をキープし続けています。元々は生のドラムで演奏されている楽曲ではないので、その雰囲気を出すために右手は機械的に8分音符を正確に打ち続けましょう!

 

演奏のポイント②

後半4小節からだんだん右足のバスドラと左手のスネアの数が増えていきます!
ただ、これらの音符はそれぞれのパーツ(左手、右足)が違うタイミング、違うリズムで増えていくので、全てのパーツが他のパーツにつられないようにしましょう!

 

ここが一番大事!

3点(右手・左手・右足)がそれぞれバラバラな動きをしているので、慣れていないと最初はどこかのパーツにつられてしまうことがあると思います。ですので、そのビートを叩くときの基準を自分で決めて、その基準に寄り添っていくような形で進めていくとやりやすくなると思います!

例えば右手の8分のハイハットを基準にしたり、曲のテンポ(=4分音符)を基準にリズムを考えたりするといいですね!

 

演奏時の注意点

後半の方に進むにつれて段々と手数、足数が多くなってくるこのセクション。どうしても3点が綺麗に揃わない場合が多いです。
ですがここでは一番細かい音符は8分音符までしか出てこない上に、右手は常に8分音符を常に叩いています。ですので、タイミングが揃わなくなったら右手としっかり同じタイミングで音を鳴らせているかを確認してみましょう!

 

解説その2:「B」に挑戦してみましょう!

フレーズの特徴

続いて「B」に挑戦してみましょう。
このセクションでは16分のリズム「タッタタ」を使ったリズムになっています。両手でリズムをキープしながら途中から左手を入れたりフィルインを入れたりするので、リズムが崩れないように演奏しましょう!

 

演奏のポイント①

原曲のリズムのバージョンも楽譜のように、5小節目から2,4拍目に新しく楽器の音が入ってきています。
とても自然に2,4拍目の音が変わっているので、実際に演奏するときにも原曲のように自然にリズムに変化をつけられると雰囲気が出ていいですね!

 

演奏のポイント②

15小節目で今まで叩いていたリズムが急に止まってバスドラ1発だけになり、16小節目で16分音符のフィルインという流れになっています。
これは15小節で緊張感を持たせて、16小節目のフィルインを*クレッシェンドしながら叩くことによって、「A」に戻った時により盛り上がったように聞こえます!その流れをしっかり意識して演奏してみましょう!

 

ここが一番大事!

やはりここでのセクションで重要なのはメインのリズムである[タッタタ]というリズムをキープし続けるということです!
16分音符系のリズムは、ただ音で覚えるのは少し時間がかかってしまいます。慣れるまでに時間がかかってしまうリズムに対しては、何か言葉を使って語呂合わせしてみるとわかりやすくなります。
ぜひリズムに合う言葉を探してみてください!(タッタタ=待ってて、やっぱり など)

 

演奏時の注意点

今回のリズムは手が常に細かく動いているので手に集中し過ぎてしまうかもしれませんが、右足の4分音符をしっかりキープして演奏しないとリズミカルな雰囲気が損なわれてしまうので、右足への意識も忘れずに叩きましょう!

 

解説その3:「C」に挑戦してみましょう!

フレーズの特徴

今回最後のセクション「C」に挑戦してみましょう!
ここでは「裏打ち」と言われるリズムで演奏されています。このセクションは曲全体の中でも特に盛り上がっているパートです!裏打ちを使うことによってダンサブルな盛り上がりを最大限に表現することができます!

 

演奏のポイント①

このセクションは比較的にシンプルで、基本裏打ち以外は出てきません。機械的にビートをキープし続けることが重要になってきます!どうやったら聞いた人が自分のビートで乗れるかを考えながら、自分なりに考えながら演奏してみましょう!

 

演奏のポイント②

2回目の「A」では9~11小節目までにバスドラの数をだんだん増やし、この「C」セクションにつながっています。
[フレーズの特徴]でも解説した通り、このセクションは特に盛り上がっているパートなので、「C」に向かって「A」の9~11小節目をだんだんクレッシェンドしていくようなイメージで演奏してみると自然な流れで盛り上がれます!

 

ここが一番大事!

この曲を叩けるようになると、「裏打ち」というビートでどうやったら聞いた人が乗れるビートを叩けるのか、という壁に当たるかもしれません。裏打ちというビートは8分音符で構成されたリズムではありますが、16分音符を感じて叩いてみてください!

具体的には8分音符として裏打ちのリズムを叩くより、16分音符の1、3つ目という意識で叩くと音にスピード感が出て、乗れるビートに近づいていきます!

 

演奏時の注意点

「裏打ち」は8分休符が入っているビートです。ドラムは細かい音符を演奏するのがもちろん大変ですが、実は休符、つまり休むという点の方が大変な場合があります。
それはタイミングを掴むのが難しいからです!
なのでまずは音源や動画を聴きながらどうなっているかを譜面でだけでなく音としても理解できるように練習してみましょう!

 

まとめ&次回予告

葦名講師
いかがだったでしょうか?今回は冒頭「A」から「C」まで解説してみました!

それぞれ違うビートで構成されてるセクションなので、なかなか取り組むのに時間がかかってしまうかもしれません。ここまでのセクションも今後のセクションも、ビートのリズムがどうなっているかをまずは理解できるようになると、完成した頃には他の曲でもそのビートが使えるようになると思うので、頑張って練習してみましょう!

次回は「INTER1,2,D」セクションをやっていきます!さらに色々なビートが出てきますのでお楽しみに!
ABCドラム教室の葦名理樹がお送りしました!

無料体験レッスン開催中!


ただいまABCミュージックスクールでは無料体験レッスンを実施中!!

3分でかんたんにお申し込みできます。

ご希望の方は担当コンシェルジュからヒアリングを兼ねてご連絡させて頂きますので、気軽にお申し込みください。

良質なプロドラマーとのマンツーマンレッスンを、この機会に体験してみよう!