全3回!「スラップに挑戦してみよう!」シリーズ(1/3)〜サムピング編〜

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ベースでスラップに挑戦してみよう!第1回~サムピング~

佐々木恵太郎
みなさんこんにちは!ABCミュージックスクールベース科講師の佐々木恵太郎です!
今回からはいよいよスラップに実際に挑戦してみましょう!スラップには大きく見てサムピング、プリング、ミュートの3種類がありますが、全3回に分けて、スラップ奏法の基礎をレクチャーしたいと思います!第1回目の今回は、サムピングに挑戦してみましょう!

サムピングとは?

サムピングとはスラップ奏法の技の一つで、右手の親指で弦を叩き、音を出す技です。ドラムで言うところのバスドラムに位置する、低音感を主に出す方法です。
まず、スラップ奏法には大きく分けて「上向き」と「下向き」の2種類があります。プレイスタイルによってこの2種類を使い分けることができます。

上向きスラップでのサムピング

スラップの基本形です。本来のスラップの方法で、細かいニュアンスや、ダイナミクスなどをつけやすいフォームです。繊細なフレーズ、豪快なフレーズなど幅広いスラップフレーズに対応できます。
上向きのスラップでのサムピングには大きく二つの種類があり、その用途によって使い分けることができます。

振り返り型
弦の上で親指が跳ねるように叩いて音を出す方法です。割と早いフレーズにも対応でき、スナップを効かせて連打もし易い型です。

振り抜き型
親指を弦に当ててそのまま振り抜き、下の弦に当てて親指を止める型です。振り返り型よりは機敏さに欠けますが、弦の振れ幅が大きいのでその分低音のダイナミクスを出すことが出来ます。もともとスラップを開発したラリー・グラハムはこちらのスタイルでした。

下向きスラップでのサムピング

ロック系などで多用されるフォームです。親指を下向きに当てるので、肘の角度が自由になり、ストラップを下げてもサムピングが出来ます。また、腕をリラックスさせてスラップができるので、レッチリ、マキシマムザホルモンのような、ロック系の高速なオクターブスラップがやりやすいという利点があります。

・サムピングには上向き、下向きの二種類がある!
・上向きの中にも振り返り型、振り抜き型の二種類がある。

スラップのサムピング練習コーナー

上向きサムピング

まずは上向きの振り返り型から挑戦してみましょう!
最初に右手の親指を立たせ、そのほかの指を軽く握り、「グッド!」の形を作ります。そのまま肘の位置をボディに固定し、手首と肘のスナップを効かせながら親指の第一関節の少し上を当てるように、5フレットを押さえながら、4弦の最終フレットあたりを軽く叩いてみましょう。

最初は「ガッ!」と言うアタックの音しか出ない方が多いと思います。その場合は弦に親指が当たる時間が長くなってしまっているので、親指が弦の上で跳ねるようなイメージで当てるようにしてみましょう!

EX-1

サムピングの感覚をつかむトレーニングです。細い弦に行くにつれ、だんだんと音が出にくくなってくるかと思います。綺麗に鳴るようになるまで繰り返し練習してみましょう!

振り抜き型サムピング

振り下ろすまでのフォームは振り返り型と同じで、鳴らす弦に親指を当てたら、そのまま一つ下の弦まで振り抜き、下の弦に当たったところで止めます。イメージとしては親指を三味線のバチに見立てるような感じです。
振り下ろした後に手のひらや、振り下ろした親指が当たっていると弦の振動が止まってしまうので注意しましょう。

EX-2

振り返り型とほぼ同じフレーズですが、今回は1弦でも挑戦してみましょう。
1弦は本当に音が出にくいですが、親指をピックと思って下に弾く感じで叩くといい感じに鳴ります!

 

下向きサムピング

右手の親指は軽く立たせる程度にして、その他の指も握らず、軽く折りたたむ程度にしておきます。そのまま肘の力を抜き、上向きと同じく親指の第一関節の少し先あたりを弦に当てます。下向きの場合、手首のスナップを使うことが重要になるので、何度もやってコツを掴んでみましょう。
フレーズはEX-2と同じです。

EX-3

まとめ

今回はここまで!叩いて弦を鳴らすサムピングはなかなかコツがいるのでとにかく何度も挑戦してコツを掴んでみましょう!
次回はサムピングとセットで覚えたい、プリングについてお送りします。お楽しみに!


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ABOUTこの記事をかいた人

幼少の頃より親の影響でギター、マンドリン、バイオリン、エレクトーンなどの楽器を経験し、13歳でエレキベースを始める。 2010年、ESPミュージカルアカデミーに入学。卒業後は様々なバンド、アーティストのサポートなどの活動を行う。 2013年、資生堂とベーシストkenkenのタイアップコンテストであるUNO×KenKenグルーヴコンテストにて最優秀賞を受賞。 同年に行われたMI JAPAN主催の第一回BIT MASTERSでは初代総合グランプリを獲得。 現在、サポートベーシストとしてシンガー、バンド、アイドル、劇団などのレコーディング、ライブなど多方面で活動中。