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アコースティックベースの基本を知ろう!

今回はエレキベースとはまた違った魅力のあるアコースティックベースについてご紹介したいと思います。
アコースティックベースの特徴

アコースティックベースモデル
アコースティックベースとはその名の通りアコースティックギターのベース版で、サウンドもエレキベースと比べてアコースティック寄りになっています。
アコースティックとは言ってもボディの生音だけでベースの低音をバンドの中でカバーするのは難しいので、ほとんどのアコースティックベースにはピエゾピックアップと言うピックアップがついていて、アンプに通して鳴らすのが一般的です。
一般的なエレキベースのマグネティックピックアップは、コイルの電磁誘導を利用して弦の振動を電気信号に変換して出力するものですが、ピエゾピックアップはピエゾ素子を利用したピックアップで、物体の振動を拾うマイクなので、アコースティックベースやウッドベースなどボディの鳴りを重視する楽器に多く取り付けられます。
また、生音の質感をより表現するためにアコースティックベースの場合フレットレス加工の個体が多いのも特徴です。
使用する弦

使用する弦のタイプ
弦はフラット弦やナイロン弦、ブロンズ弦などを一般的に貼る事が多いです。
アコースティックベースがマッチするサウンド
アコースティックベースなので、アコースティック編成で使われる事が多いです。バンド編成でもラテン系やカントリー、サーフミュージック系などのジャンルにもマッチします。
単体で聞くとこんな音です。
「プーン」と言うあたたかな音と同時にキラッとしたアコースティック独特のキラッとした高音もありますね。
エレキベースと比べてなかなか生で聞く機会が少ないですが、自分の好きな名演で言うと1992年のエリッククラプトンのUnpluggedライブでのネイザン・イーストの演奏です。
時々繰り出す高音のオブリが素敵ですね。
また、アコースティックベースの場合は細かいニュアンスもピエゾピックアップが拾ってくれるのでソロでの演奏もする方が多いですね。
ボディの鳴りも拾うので、ボディを叩いてリズムを出したりも出来ます。
独特の空気感があるので聞いててとても癒されますね。
色々なアコースティックベース
現在では色々なメーカーからアコースティックベースが出ており、それぞれオリジナリティの溢れるベースがあります。その中でいくつか有名な物を挙げてみましょう。
アコースティック基本系
アコースティックギターの形を基本にした形をしていて、一番オーソドックスな形をしています。
真ん中に大きなサウンドホールが空いていて、生音でも割と大きな音で響きます。
例:Martin,Fenderなど
サウンドホール非対称形
真ん中にサウンドホールがある基本系に対しボディの少し外れた所にサウンドホールがあるタイプです。
個人的にこのようなタイプは基本系のタイプより若干ソリッドな印象があるので割とバンド系でも通用するような気がします。
例:Ovation,Warwickなど
ソリッド系アコースティックベース
目立つサウンドホールがなく、あってもFホール程度の穴が空いているタイプです。
だいぶソリッドな印象がありますが、中はホロウボディ(ボディ内部が空洞になっている構造)になっているのでしっかりアコースティックな音が出ます。
また、このタイプにはピエゾピックアップと一緒にマグネティックピックアップがついていることも多いので、ピエゾとのバランスを変えたりして色々な音楽シーンに対応する事が出来ます。
例:Godin,Rob allenなど
まとめ

ベースの場合エレキでも対応はできますが、アコースティックベースを一本持っていると選択肢も増え、ベーシストとしての引き出しも増えるのではないでしょうか。
みんな、アコースティックベースを買おう!(笑)
ABCミュージックスクールベース科講師の佐々木恵太郎がお送りしました!