レッスン4スネアの叩き方(後編) -練習方法とエクササイズ-
~ドラムコース超初心者編~


Lesson5(後半) 解説

上達のコツは「一定のテンポ」と「焦らないこと」

POINT1
着地

Lesson5(前半)のPOINTを踏まえて、両手を使って叩いていきましょう。

右利きの方は、右手に比べて左手のストロークにはかなり違和感を覚えると思います。
これは、お箸を利き手で持っていないのと同じ。ごく自然なことです。

まず、右手→左手→右手→左手と叩いていきましょう。

右手と左手の切り替えタイミングは、「右手がスネアに着地と同時に、左手が上がる」という流れになります。
動画の動きを参考にしながら、繰り返しやってみましょう。

左利きの方は、上記の逆になります。

大事なのは決して焦らないこと。少しずつ、コツコツ続けてみてください。
苦手な方の手だけで、重点的に練習するのもオススメです。

POINT2
一定のテンポで叩く

メトロノームは、一定の速度でテンポを出し続けてくれる機械です。

叩き手のテンションが上がろうが、下がろうがずっと変わらないテンポで鳴り続けるため、客観的な練習をすることができます。

気持ちを込めて、思い切り叩けるようになるためには、まずテンポがずれないように叩くことが重要です。
まずはメトロノームに合わせ、一定のテンポで叩くことに慣れていきましょう。

最初は全然合わせられない、、と落ち込むこともあるかもしれませんが、1日10分でもコツコツ続けることで、面白いくらいに合わせられるようになります。

最初はBPM60でしっかり音を出せることを目指しましょう。

BPMとは、「ビートパーミニッツ」の略語で、音楽のテンポを数字にしたもの。
BPM60であれば、1分間で60回鳴るということです。

完璧になったら、BPM60からBPM70、70から80と、少しずつ早いテンポにも挑戦してみてください。

メトロノームには様々な種類がありますが、スマホを使っている方には、アプリがオススメです。
無料のものから、有料版の高機能なものまで様々です。スタジオで練習するときも、鳴らしながら練習しましょう。

POINT3
テンポを体で感じよう!

最後は、両手でスネアを叩いていくエクササイズです。

動画を見ながらTOSSYと一緒にやってみましょう。
大事なポイントは、叩く前にテンポを体で感じること。
テンポとリズムを感じながら叩き出しましょう。

「ノリながら」叩くほうが自然とリラックスできるのでオススメです。

テンポが遅すぎる、早すぎると感じた場合は、無理にそのまま練習せず、違和感がないテンポから始めるのも一つの手です。

「スネアをメトロームに合わせて叩く」シチュエーションに慣れながら、余裕を持って叩けるようにしていきましょう。

動画ではエクササイズが8小節と短いですが、個人練習をする時にはメトロノームを流しっぱなしにして3分ほどやり続けると効果を実感できます。

よくある質問にお答えします!
Question
01
スネア、なんかちゃんと鳴らないんですけど。

今回挙げた5つのポイントができていれば、芯のある音が出ますので、どれができていないかをチェックしてみてください。

具体的におすすめなのは「鏡をみながら」叩くこと。

自分のフォームがどうなっているか、スティックがしっかりスネアから跳ね返っているかを確認することができます。

いい出音がする瞬間は必ず出てきますので、それを意識的に記憶するようにするのがオススメですよ!
Question
02
左手で叩くの本当に難しいです!才能ないんでしょうか?

いいえ、最初からうまくできる人はほとんどいませんから、才能がないわけではありません!

左手で叩くことを重点的に練習するのはもちろんなのですが、最大の原因は「利き手で叩いていないこと」から来ています。
僕のオススメは左手を日常生活の中で意識的に使うことです。

①ドアを開けるとき
②お箸を持つとき
③蛇口を捻るときなどなど

これだけで長い目で見ると変わってきますよ!是非やってみてください。
Question
03
エクササイズでノリノリになるとメトロノームを無視してしまいます。ダメですか?

最高!その精神で是非叩き続けてくださいね!

僕の中でオススメなのは「思いっきり叩く時間」と「思いっきりメトロノームに集中する時間」をあえて分けることです。

メリハリのある時間をつくって練習することで、メトロノームから解き放たれて思いっきり叩いたときに「テンポキープできてかつテンションが高い演奏」をすることができます!


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