自己肯定は上達と直結する!

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自己肯定は上達と直結する!講師としてレッスンで心がけていること

柳川講師
こんにちは!ABCミュージックスクール ピアノ講師の柳川です。

今回は、受講生の皆さんの「自己肯定感」を育むために、私が日頃からレッスンで工夫していることをお伝えしたいと思います。

「自己肯定感」とは

自己肯定感とは自己に関する感覚であり、自分が自分についてどう考え、どう感じているかによって決まる感覚です。

そのままの自分を認め受け入れ、自分を尊重し、自己価値を感じて自らの全存在を肯定する「自己肯定感」の感覚は、何ができるか、何を持っているか、人と比べて優れているかどうかで自分を評価するのではなく、そのままの自分を認める感覚であり、「自分は大切な存在だ」「自分はかけがえのない存在」だと思える心の状態が土台となります。

(日本セルフエスティーム普及協会ホームページより)

テキストについて

自己肯定感を高めるたまには、スモールステップで「できた」を積み重ねることが大切です。
そのためには、生徒様がスモールステップで達成できるような曲のレベル設定を講師が行う必要があります。

ピアノのレッスンでは、講師が生徒のレベルを見極め、効率良くテキストを進めることができます。
テキストは、最初のページから最後のページへとだんだん難しくなってきますが、必ずしも初めから順番にやらなければいけないわけではありません。次の曲に、新しい要素がなければ飛ばしてしまうことも多々あります。

また、私の場合、お子様向けに「ピアノひけるよ!ジュニア」と「夢みるピアニスト」のテキストを併用することがありますが、同じ曲がそれぞれのテキストに入っている場合も、やはり飛ばしてしまうこともあります。

「絶対にこの順番でやらなければいけない」という考えは無く、「いつでも戻って学習が可能」と考えることで、生徒様のニーズに合ったレッスンができると考えています。

特に、子供達の間ではJPOPの曲が人気で「その曲(JPOP)をレッスンしてほしい」という要望が多いです。そのためには、講師自身ができる限り柔軟に対応できる力を身に付けることが大切だと思います。

「ほめる」ことについて

自己肯定感を高めるためには、スモールステップで成功体験を積み重ねることが大切だということを上記で述べました。
それを生徒様が実感するには、講師がただ単に褒めるだけではなく、生徒様の良かったところを、どの部分がどう良かったのか、言語化して具体的に褒めることも必要です。

レッスンでは、講師が生徒様に課題がある部分を指摘する必要があります。

「ここはこうで良かったね。でも、○○するともっと良くなると思うよ」などと良かったところを挙げた上で、改善点として「今もとても良いけれど、もっと良くなるよ」というメッセージを伝えてあげるよう気を付けています。

問題点として指摘するのではなく、何事も肯定的に受け止めてあげると良いです。

雰囲気作りも大事です。お互いがコミュニケーションを取りやすい雰囲気を大切にしていきたいですね。

自宅での練習について

ピアノの練習は日々の積み重ねが必要不可欠です。ピアノのレッスンで出された宿題の曲を、何度も繰り返すことで弾けるようになります。
身体で習得していく部分も多いです。コツを掴むまでは弾けなくてイライラしてしまうことも多いかと思います。

ピアノの練習は、基本的に孤独なものです。
ピアノのレッスンでは、自宅での練習をできる限りスムーズに行えるよう講師がサポートします。

自己肯定感を高めるためには「自分で出来た」という達成感が必要です。自宅での練習の中では、自分で解決できる力も必要になってくるのでは、と考えています。(もちろん限界はありますが…)

この力が強くなると、更に自己肯定感は高くなります。

まとめ

柳川講師
自己肯定感は、子供でも大人でも、いつでも高めることができるといいます。
ピアノを習うということは、自己肯定感を高める手助けになると考えています。つまり、ピアノのレッスンを続けていくだけでも自己肯定感は高まるのではないか、というのが私の考えです。

曲が仕上がる達成感は、ピアノを習っている方にとって、一度は味わったことのある経験でしょう。地道な練習を励まし、より一層自宅での練習が楽しくなるようにレッスンも充実したものでなければいけないと思います。

テキストの進め方からレッスン内での言葉がけ、自宅での練習など、色々な工夫が必要になると思います。その中で出来る限り楽しんでピアノが続けられるよう、指導していくのが講師の役目であると思います。

音楽をより良いものにしていくのと同時にレッスンの質も向上することを忘れずにレッスンをしていきたいですね。