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体がガチガチだった私の経験話
私は小学生の頃から肩こりがひどく、痛みを伴う程でした。肩のこりやすい体型であったことも原因でしたが、今思うと日頃の考え方や、気持ちからくるものが大きかったと思っています。ピアノを弾く時も身体がガチガチ、、脱力とはほど遠かったと思います。
音大生の時、腕や手首など身体を使って演奏することをレッスンで学びました。そのため、1日8時間ほど練習する日も多かったのですが、肩こりや身体の痛みを感じることはありませんでした。色々な経験を積み、内面的にも成長したこともひとつの要因だったと思います。
そして、大学の教授から「よく音が飛ぶようになった」と言われるようになったことを覚えています。今回は、私が体ガチガチから卒業したエクササイズをご紹介していきます。同じような悩みをお持ちの方は是非取り入れてみてください。
こんにゃく体操
・必要な力を残して、余分な力を抜く体操
・ゆらゆらと身体を動かす様子がこんにゃくに似ていることから名付けられたユニークな体操。芸大生が名付け親なんだとか。
・激しい運動ではないが、筋力が鍛えられ、運動不足を解消できる体操。
こんにゃく体操の種類は、なんと50種類以上あるそうです。その中のひとつを動画でご紹介します。とても分かりやすいので、是非取り入れてみてください。
スイートスポット
スイートスポットとは、スポーツの世界で使われる言葉だそうです。例えば、テニスのラケットには『スイートスポット』とよばれる点があり、そこでボールをとらえると最も効率良くボールを飛ばすことができるといいます。
スケートや野球にも共通してスイートスポットがある、とのこと。ピアノの鍵盤にも、素晴らしい音色が出るスイートスポットのようなものがあります。スイートスポットをつかむには、例えば、体幹を鍛えること、感覚を鋭くもつことが必要になってきます。
上記の書籍では、肉体的な脱力はもちろんですが、精神的な面についても言及しており、非常に興味深いものです。
『スイートスポット』について詳しく述べられている書籍を1つご紹介します。ピアニストの小山実稚恵さんの著書であり、様々な世界のプロとの対談の中で脱力などについて触れています。こちらも参考になさってください。
ピアノにおいては曲の難易度に関わらず、脱力することが非常に大切
スイートスポットについて知ったとき、レッスンで『ドレミファソ』の練習をしたことを思い出しました。たったひとつの音を良く聞き、質の良い音を鳴らすトレーニングです。ピアノにおいては曲の難易度に関わらず、脱力がとても大切だからです。
腕をストンと下ろし、澄んでいてよく飛ぶ音を出すのは、意外と難しいことです。よく音を聞いて良い音、悪い音を聞き分けることのできる能力も必要です。トレーニングはもちろん、良い演奏をたくさん聞くことも大切だと思うのですが、なにより『ピアノが好き』という気持ちが一番大切になってくるのだと実感致しました。音楽の世界は、本当に奥深いですね。
まとめ
②こんにゃく体操はおすすめです。日頃から身体をほぐしておくことが大切です。
③『スイートスポット』は様々な世界で共通します。その道のプロに近づくために、努力をしていきたいですね。
脱力が身につくことで、このブログを読んでいただいている皆さんの体にできる限り負担がかからずに、長く演奏を楽しんでいただきたいと思っています。
まだまだこれから様々なお話をお送りさせていただきますので、是非楽しみにしていてくださいね。
ABCミュージックスクールピアノ科講師の柳川がお送りしました。また次回お逢いしましょう!
皆様、いかがお過ごしでしょうか?私は先日、映画『yesterday』を観てきました。ビートルズの曲を題材にしている映画です。今まであまり、個人的にビートルズは聞かなかったのですが、この映画をみてから魅力に取りつかれ、よく聞くようになりました。今後もビートルズブームが続きそうです。
さて、今回のテーマは、『脱力について』です。プロにとっても演奏をする際の脱力は大きな課題となっています。「力を抜いて」といわれると意識しすぎてしまい、かえって力が入ってしまうことも、、。脱力…『力を抜く』とはどういうことか、掘り下げていきたいと思います。それではやっていきましょう!