目次
ピアノの楽譜を読もう!第二弾 音符・休符の種類
音符の種類
音符にはいくつかの種類があります。
まずは基本の形
この4分音符を、全ての音符の中で常に基本の長さとします。
音符ってこんなふうに、はたと呼ばれる尻尾があったり、いくつか繋がっていたり、白かったり…、
たくさん種類がある…複雑そうで面倒…!と思われがちです。
ちなみに、この楽譜は紅蓮華のメロディですよ!
でもでも、先ほどお話したように、基本となるのはとにかく4分音符!!
たくさん音符の種類があるようですが、
実は音の長さを表す音符って4分音符を1とした時、
その半分、もしくは4分の1、8分の1…
はたまた2倍、4倍…
というのをとってもシステマチックに表してるだけなんです。
少しその種類を整理して、説明してみましょう。
4分音符より短い音符
まずはよくイラスト等でも見ますね!
この形
の音符についてお話をしていきましょう。
8分音符
これは、4分音符の半分の長さの音符です。
なので、4分音符が1拍の間にちょうど2拍入る長さになります。
16分音符
これは、4分音符の4分の1の長さの音符です。
なので、4分音符が1拍の間にちょうど4拍入る長さになります。
32分音符、64分音符…
厳密にはこの後、尻尾のように見える、「はた」と呼ばれる部分の数が増えれば増えるほどどこまでも音符についた名前の数が倍に増え、音の長さが半分に短くなっていきますが、最初はまだそんなにたくさん覚えなくて大丈夫!!!
なぜなら、8分音符と16分音符の仕組みさえ完璧に覚えてしまえば後は同じ要領で数えられちゃうから!!
だからまずは、8分音符と16分音符をしっかりマスターしましょう。
4分音符を半分、4分の1、が想像できない人はりんごに置き換えてみるとわかりやすいですよ。
4分音符1個をりんご1個とします。
そのりんごを半分に切ったものが8分音符、さらに半分に(要は4分の1)に切ったものが16分音符。
でも、どんなに細かく切っても切り目を綺麗に合わせると、元のりんご1個分に戻るでしょ?
4分音符より短い音符、理解できましたか??
4分音符より長い音符
さぁ、これもイラスト等で良く見ませんか?
白い音符…この音にも、きちんと意味があります!!!
…以前デザインの違いかと思ってた…と言われたことがあるので念のため…^^;
2分音符
これは4分音符の2倍の長さです。
なので、2分音符1拍の間に4分音符が2個入る長さになります。
全音符
これは4分音符の4倍の長さです。
なので、全音符1拍の間に4分音符が4個入る長さになります。
名前が覚え辛い人は
さぁ理屈はわかった!
でもいざ、音符の名前を覚えようと思ったら、数字がやたらたくさんでなんだか覚え辛いですよね…。
でもなんとか覚えておきたい人は、こちらも頭に入れると完璧です!!
全音符を2分の1にするから 2分音符
全音符を4分の1にするから 4分音符
全音符を8分の1にするから 8分音符
全音符を16分の1にするから 16分音符
楽譜を読む時は、いちいち何分の1か考えていると算数の問題のようで混乱してしまうので、先ほどお話したように4分音符を基準に数えますが、名前はこんなふうに覚えるとスッキリしますね!
付点音符
さて、それでは皆さんこんな音符は見たことありませんか?
音符の横にホクロの付いているような見た目のこの音符。
これを付点音符と言います。
これは、付点の付いている音符+その半分の長さを足して!というマーク付きの音符です。
例えば、付点4分音符ならば…
4分音符の半分は8分音符でしたね?
なので、4分音符と8分音符を合わせた長さ、ということです。
付点2分音符ならば、
2分音符の半分は4分音符ですね!
なので、2分音符と4分音符を合わせた長さ、いわゆるりんご3個分の長さ、ということになりますね!
連桁(れんこう)
これ、先ほどの楽譜にもいくつか出てきました、この太い横線で結ばれた音符のリズムのグループのことを言います。
8分音符以下の短い音符が2個以上ある時、結ぶことができます!!
…といきなり言われても、正直わけわからないですよね…なんのこっちゃ、だと思います…^^;
これに関しては、次回お話する拍子、というものによって結び方が変わることがあり、種類が意外に多いので、今は細かいお話はやめておきます!
現時点では、基本となっている4分音符に限ってのお話をしますね!
先ほどお話したように、4分音符の中に8分音符は2個、16分音符は4個入ります。
これを全部、
このはた付きの音符で書くと…
とたんにすっごく見辛くなるの、わかりますか?
リズムの切れ目が、急に不鮮明になるんです。
ほら、こんなふうにまとまってる方が数えやすいでしょ?
横線の数は、はたの数と同じ。
なので、連桁の中の横線の数を落ち着いで数えてみてください!
8分音符は1本、16分音符は2本。
そして4分音符(りんご1個)の間に音符がいくつずつ入るのか思い出します。
すると、4分音符タン!の間に8分音符はタタ、と2つ入り、16分音符はタタタタ、と4つ入る、この原則は連桁で繋がっても変わらないので、必然的にリズムの読み取りができるようになります。
慣れて来ると、一つ一つの連桁がしっかり4分音符の束に見えてきますよ!
休符とは
さて、休符とは、読んで字の如し!お休みする音符、のことです。
書いてある長さの分だけ、お休みをしてください、ということなんです。休符も、イラスト等で見たことあるものがありませんか?
たくさん種類があるようですが、これも音符と同じで法則さえ覚えてしまえば大丈夫!!
あ…ちなみに、ですが…
イラストイラスト連呼するのには、とある思い入れが…
完全な余談ですが、ワタクシ幼少期より漫画のイラストや、市販のグッズなどで五線と音符が出てくると、ジーっと楽譜を読んでしまうクセがあるんです(^^;;
店先でも突然固まって熟読するので、よく人とはぐれて迷子になる子でした(TωT )
それで、音符って意外とたくさんイラスト化されてる気がしているんですが、私だけでしょうか…^^;
休符の種類と数え方
さぁ、あとは休符の種類です!
ここまでの音符の長さがマスターできていれば、休符も怖くない!!考え方は音符と全く同じなんです。
4分休符を基本に、半分にしたり、倍にしたり!
一覧にするとこうなります!
どうですか?
たくさん種類があるようで、考え方さえ覚えれば意外とシンプルにできているでしょ?
実践!
それでは、ここで実践してみましょう。
次の問いに答えよっ!四角の中に、何音符が入るでしょうか?
ここまでマスターできたら、もう音符の長さ、休符の長さはバッチリです!
まとめ
1. 音符や休符の種類、それすなわち長さの違い!
2. まずは4分音符、4分休符を基本に数えましょう!
3. 音符と休符の種類の違いは、主なものだけビジュアルで覚えるべし!
の3点!
困ったときにはここに戻って、楽譜を読む参考にしてみてくださいね。
それでは次回のブログでお会いしましょう!ABCミュージックスクールピアノ科講師の小倉里恵がお送りしました。
今回は楽譜の読み方の中でも、音符の種類、休符の種類について解説していきますよ〜!!
前回お伝えした音符の高さ&読み方とセットで覚えれば、もはやあなたは胸を張って『楽譜が読める!』と豪語して大丈夫!!
それではいきましょう!