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ピアノの基本を覚えようシリーズ第一弾!

梶田講師
こんにちは!ABCミュージックスクールピアノ教室科講師の梶田です。
この記事では主にこれからピアノを始められるピアノ初心者の方に向けて、記事を書いていこうと思います。

みなさん、ピアノはもう弾いてみましたか?好きな曲にとりかかったり、なんとなく鍵盤を弾いてみたり、いろいろな段階の方がいらっしゃると思います。
その中で必ずピアノの練習をする上で通るのが、「ピアノの譜面読み」です。

楽譜を読むのってなかなか難しいですよね。色々な種類の音符、たくさん記号などがあります。最初は覚えるのが大変かもしれませんが、読めるようになることでピアノの練習がスムーズになり、結果的に上達が早くなりますよ!ということで今回から楽譜の読み方や弾き方のヒントについて、少しずつ書いていきたいと思います!

第一回目は、レッスン中によく質問される今回はト音記号とヘ音記号 (音部記号)について解説していきます。それではやっていきましょう!

ピアノの譜面について


ピアノはほとんどの場合、2段の楽譜で書かれています。上は右手、下は左手で弾きますが、楽譜の一番はじめには、


ト音記号


ヘ音記号

この2つが書かれています。

この記号、右手=ト音記号、左手=ヘ音記号という意味ではないのです。もちろん音の高さを示す記号ですが、もともとはどんな意味があるか知っていますか?

ト音記号とは

先ずは「ト音記号」について。音名の所を見ていただくと、日本語で「ト」の音は「ソ」で、英語やドイツ語ですと「G」となります。

実はこの「G」が変身して、以下の記号にになったそうです。

そう考えると、「ト音記号」は「G」に似ているように感じませんか?「ト音記号」はこのように下から2本目の線をぐるっと回って書かれています。そこに書かれる音を「ソ」だと示す記号なのです。

現代ではほとんど使われていませんが、皆さんが良く目にする下から2本目を「ソ」と示すのではなく、1番下の線を「ソ」と示すように書かれることもあります。

もしご自身で楽譜を書くことがあった時には、どこの場所に「ト音記号」を書くかで「ソ」の位置が変わってしまいますので、どこの線を「ソ」と示すのか、しっかり書く位置を確認するようにしましょう! 「ト音記号」を書いても、下から2本目の線が必ず「ソ」であるということではないのです。どこの位置に記号があるかが重要です!!

ヘ音記号

次に同じく、「ヘ音記号」を見てみましょう。日本語で「ヘ」は「ファ」の音です。「ファ」は英語で「F」ですね。

「ヘ音記号」はト音記号と同じように「F」を変身させて以下のようにになりました。
 


楽譜上では、上から2本目の線が目立つように書かれていますよね。もちろんここが「ファ」の音ということです!

色んな音部記号がある理由
このようなト音記号やヘ音記号のように特定の音を示す記号を「音部記号」といいますが、音部記号が数種類あるのはなぜでしょう?

ピアノにはあまり関係ありませんが、色々な楽器、声域のために楽譜が書かれるとき、なるべく五線譜の中に収められるようにいくつかの音部記号が存在しています。

例えば、女性の歌声の音域と男性の歌声の音域は違いますよね。それに、加線をたくさん書いた楽譜は見にくいですものね。そういった再現や演奏時の問題を解決するために、結果的に現在のような記述方法になったのです。

ハ音記号

最後に音部記号からもう一つ、ヴィオラなどの楽器で使用されるハ音記号もご紹介させていただきます!「ハ音記号」の「ハ」は「ド」の音のこと、ということは「C」を変身させた記号だということは想像がつくかと思います。


↑が「ハ音記号」です。「C」が二つ連なっているように見えますよね。


真ん中の線にある音が「ド」です。


因みに、こちらは全て同じ高さの「ド」です。今はなんとなくでokですので、覚えておきましょう。

まとめ

ピアノの楽譜はほとんど場合、右手が「ト音記号」、左手が「ヘ音記号」ですが、たまに両手とも「ト音記号」だった!なんていうこともあります。弾く前に音部記号もチラッと確認してみましょうね!これからピアノを弾いていくにあたって、まだまだ大事な基本的なことがありますので、それらは今後お伝えしていきます。楽しみにしていてくださいね!

それではまた次回お会いしましょう!
ABCミュージックピアノ科講師の梶田がお送りしました!

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