目次
ドラムセットの歴史
そんなドラムセットですが、いつ、どこで誕生したのかご存知でしょうか??
ドラムセットの歴史を知ることで、普段何気なく使っているドラムセットの見え方も変わること間違いなし!
ややマニアックな内容になりますが、ドラマーであれば知っていて損はないので、是非読んでいってください!
①ドラムセットの誕生
ドラムセットの誕生は19世紀末のアメリカが発祥といわれています。
それまでは「ドラムセット」という概念が存在しておらず、スネアやタムなどの太鼓、シンバルを1人ずつが演奏するプレイスタイルでした。
今ではライブや演奏会などエンタメにまつわる演奏ですが、歴史を遡ると軍隊の号令に使われていたり、遠い場所への伝達の役割を担っていた事が始まりになります。
戦争の終戦後、軍隊で不要となった楽器が市場に出回ったことをきっかけに、色々な人が楽器を持って演奏する文化が出来上がったといわれています♪
スネア、タム、シンバルをそれぞれ1人1つずつ演奏していたものの、楽団に入っていたドラマーの人員削減により、1人で複数の太鼓を叩き始めたことが、ドラムセット誕生の諸説として語り継がれています。
②ドラムセットの先駆者「D.D.チャンドラー」
ドラムがセットとして演奏されるようになった当時、バスドラを足で演奏する奏法を生み出したのが「D.D.チャンドラー」というドラマーです✨
それまではバスドラも独立した楽器で、太めのスティック(マレット)で打面を打ちつけるように演奏されていました。
しかし、D.D.チャンドラーがキックペダルを開発したことにより、バスドラの演奏方法は180度変わります!
足で大太鼓、手で小太鼓を演奏するユニークな発想は瞬く間に広がり、ドラムセットはマーチングバンドに欠かせない楽器となりました🥁
③キックペダルの進化
D.D.チャンドラーが初めに作成したキックペダルは木製でした!
その後、20世紀初頭に元祖ドラムメーカーの「Ludwig(ラディック)」の創設者がキックペダルの特許を取得。
キックペダルは他のメーカーからも普及していたのですが、使い勝手があまり良くありませんでした。
そんな時、研究と改良を重ねてスムーズに動作するLudwig製のキックペダルが人気を博し、今までもロングセラーを生み続けているのです!
さらに驚くことに、当時のキックペダルと現行のキックペダルの構造は100年経ってもほとんど変わっていません!
Ludwigの偉業があったからこそ、今のキックペダルが存在しています!
④元祖ハイハット「ロー・ソック・シンバル」
ドラムセットの歴史を語る上で、もう一つ欠かせないポイントが「ハイハットシンバル」の発明です!
ハイハットシンバルは専用のスタンドにセッティングし、足で開閉の操作、手のスティックでリズムを刻むよう作られていますが、元々はスタンドが存在せず、全て足で完結していました!
サンダルのようなものに小さなシンバルを1枚くくりつけ、地面に設置したもう1枚のシンバルを踏み当てることで、リズムを刻んでいたことが発端となります。
そこから足の踏み下ろしだけで操作出来るように短いスタンドが開発され、低い位置で鳴らすシンバル「ロー(low)・ソック・シンバル」が誕生しました!
その後、高い位置でもシンバルが演奏出来るよう、「ハイ(high)ハット・シンバル」が開発されたといわれています!
⑤まとめ
ドラムスティックメーカー「VIC FIRTH」のYouTubeチャンネルでは、ドラムセット誕生を時系列で解説している動画もあるので、是非見ていただければと思います!