繊細なタッチでギターを表現!ハイブリッドピッキング
~ギター上級リード編~

フレーズにニュアンスを出そう〜ハイブリッドピッキング〜

POINT01
比較してみよう

音源①が通常のピッキングで弾いたフレーズ、②がハイブリッドピッキングを織り交ぜて弾いたフレーズです。

ピックだけで弾くよりも粒の揃ったサウンドで、まさにニュアンス豊かなフレーズに聞こえると思います。今回はこのピッキングに挑戦していきましょう。

POINT02
ハイブリッドピッキングとは?

ハイブリッドの意味は「組み合わせ」や、「かけあわせ」という意味です。ギターの演奏法においては、ピック弾きと指弾きを組み合わせて弾くことを指します。

▼通常のピッキング:人差し指と親指でピックを持ち、弾く
▼指弾き:中指や薬指指を使って弾く

この2つを同時に、または別々に弾くことで、繊細なニュアンスを織り交ぜたギターの演奏や、通常のピッキングだけでは弾くことができないトリッキーフレーズを弾いたりできるようになります。

POINT03
中指の触れるタイミング

ピッキングした時には、すでに中指が弦に触れて「弾く準備ができている」状態が、最も無駄がなく、綺麗なフォームと言えます。詳しくは動画でご確認ください。

POINT04
握るような動作で

ハイブリッドピッキング時の動作が大きくなりすぎてしまうと、独自の繊細な音色が得にくくなってしまいます。

「指で弾く」というよりも「手を握りこんだ時の動き」に近いフォームとなりますので、意識しながら練習していきましょう。

動画内で成功例、失敗例ともに確認できますので、参考にしてみてください。

POINT05
発音を意識して弾く

「音を出す瞬間」を「発音」という言葉で表現しています。流暢に言葉を話しているときのように、スムーズで流暢なサウンドほど、今回のフレーズはかっこよく聞こえます。

2つの「発音が詰まってしまった」例を参考にしつつ、練習していきましょう。ポイントは何より「脱力」です。

POINT06
おすすめフォーム

ABCではフォーム②を推奨しています。ブリッジミュートをするときの要領で、手刀をブリッジに置き、ピッキング時には中指がスタンバイしている状態を作ります。

比較例としてフォーム①も実際に使用している方がいますが、通常ピッキングとの組み合わせの安定感・並行移動しながらのフレージングの不便さといった点から、効率的ではないため、あまりおすすめしていません。

とはいえ厳密には手の大きさなどにより感触は異なるので、実際にどちらも試してみましょう。

エクササイズに挑戦しよう
よくある質問にお答えします!
Question 01
ハイブリッドピッキングが生まれた由来ってなんですか?
ハイブリッドピッキングに限らずこういった演奏方法が生まれる理由のほとんどが「便利」にするため「効率的にするため」だと考えてよいと思います!

元々はカントリーミュージックが誕生元で、音階差のあるフレーズを弾くために編み出された背景があります。 フルピッキングだと演奏が難解になってしまったり、かといってフィンガーピッキングで代用するようなフレーズでもない。 そういったケースに対応できる演奏方法として、世の中で認知されていったのだと予測しています。

その他の演奏方法では、「ライトハンド」という演奏方法はヴァンヘイレンというギタリストが編み出したのですが(諸説あり)、アランホールズワースというギタリストが弾いていたフレーズが手の大きさの都合上弾けなかったため、右手で代用し演奏するようになったから。なんていうエピソードもあります。これらは音楽の自由さを物語るエピソードといってもよいですね!

Question 02
人がやっている曲のコピーにハイブリッドピッキングを使用してもよいのでしょうか?
もちろん!大いにありだと思います。

実際にオフィシャルスコアなどに「ピッキング」と表記されているようなフレーズでも、ハイブリッドピッキングを使用した方が弾きやすい。また音色がハイブリッドピッキングの方が合うケースなどはたくさん存在していると思います。

何より、そういった創意工夫から自分流のギターが生まれるのです!是非是非、工夫しながら楽しく取り組んでいってくださいね!

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