コンシェルジュの大塚知之です。
1/11成人の日。
受講生のお父様にご招待頂き、東中野の梅若能楽学習会館にて能を体感!新鮮な体験をさせて頂きました!
能とは、狂言とはどんなものなのか、歴史の深さは??
そしてその音楽性は?主観的にではありますが、一つ一つレポートしていきます!
目次
能をみて感じたこと
音と舞踊が織りなす由緒正しい儀式
能の一般的定義は?
能(のう)は、日本の伝統芸能である能楽の一分野。江戸時代までは猿楽と呼ばれ、狂言とともに能楽と総称されるようになったのは明治維新後のことである。
wikipedia「能」から引用
「この在り方が能である!」という定義付けはされていなく、「モノマネであったり、単純に滑稽な芸ではない、一連のストーリーがあるもの」を指す用語として、「能」と呼んでいるんですね。
今回僕たちが体験してきたストーリーは「翁」。
新年のスタートを祝う、由緒正しい儀式であると解釈しています!
荘厳さと美しさが同居した空気が素晴らしかった。所作全てに意味があると視覚、直感、両方で感じさせてくれるようなお話でした。
狂言をみて感じたこと
ブラックコメディー!
まずは狂言の一般的定義から。
狂言は、道理に合わない物言いや飾り立てた言葉を意味する仏教用語の「狂言綺語」(きょうげんきご)に由来する。この語は主に小説や詩などを批評する際に用いられた。この語が猿楽の滑稽な物まね芸を指す言葉として転用され、やがて上述の諸芸能の名称として定着した。
wikipedia「狂言」より引用
「これっておかしいよね!」「なんか変なの!」と思うような出来事を面白く見せる、笑いも含めて滑稽にみせることにフォーカスする!というイメージ。
今回体験したストーリーは「宝の槌」
打ち出の小槌というお話しという言葉の方が、聞き慣れた方が多いかもしれませんね。
僕はストーリーが続くにつれてチャップリンの映画を見ている時に近い感覚になっていました。
くすっと笑えるんだけど、どこか哀愁を感じたり、滑稽だけど情緒がある。
話にどんどん引き込まれるものがありました!
能を歴史、音楽的に見る
僕が大好きな先人よりも遥かに大先輩である!
能楽の歴史としては、通説では能楽が完成してから650年といわれています。
余談ですが2013年は有名な能楽の演者かつ作者である世阿弥が生誕して650年の年でした。
(公財)梅若会 事務局長 山本祥一さんより
650年と聞き強く衝撃を受けました!100年200年の話でも想像しきれない世界です。
僕が憧れた始めたカートコバーンや、レディオヘッドにいたってはその500年あまり後に出てきた音楽。
歴史が巡り巡って今日の音楽シーンができていると思うと、言葉にならないですね。
畏怖の念すら湧いてきます、、!
音の在り方は高次元!
グルーブ
「いよ〜〜お!」「ポン!」
「いよ〜〜お!」「ポン!ポン!」
一度は聞いたことがあるこの流れ、リズム。
一定の拍子グルーブなのかと思いきや、熱くフリーテンポなグルーブでした、、!動作は極めて静かで動きもどちらかというとゆっくりなのに、
ずっと見ていると、血湧き肉躍るというか、、血が騒いでくるのです!
拍子を取ろうとしても、難しい。表と裏、アクセントも位置も縦横無尽に入れ代わっていく!
難解で、プログレッシブなリズムに気合の入った言葉が乗っかっている!
ピークに達する瞬間が定期的に訪れるのですが、「うおーー!!」となる!
言葉にならない感情が高まる!!
冷静になって見てみると、リズム隊(ここではそのように呼ばせて頂きます)にもバンマスがいて、流れをコントロールしつつ緩急をつけていました!それも面白い!と感じた点であります!
メロディーもリズム重視
日本古来の美しい節回しがふんだんにちりばめられた、都節音階がメインと予測して行ったのですが、
むしろビートやリズム感、一体感を重要視しているんだという驚きがありました!
誤解を恐れずいうと、ラップのような。「言葉に力強さを与えて、強く想いを伝える」そんな印象です!
「いよ〜お!」の掛け声がずっとミックスボイスで、同じ音程をず〜〜っとキープしていたのが素晴らしかったですし、
技術、パフォーマンス要素、両方を併せ持つ一連の流れは心惹かれるものがありました。
まとめると
刺激と発見に満ち溢れていました!長く歴史を持ったものには意味も意義もあると考えています。
姿形を変えて発展していくものかもしれませんが、先人が感じてきたことに想いを馳せるのも大切なことですね。
僕がお勉強がてら見ているのはこのサイトです。
少しでも興味が湧いた方は是非見てみてください!
今回ご招待いただいた梅若能楽学習会館様
大正からの歴史をもつ由緒正しい会館です。定期的に能や狂言の公演を行っています。
ホームページで公演予定の確認などもできますので是非チェックしてみてください!百聞は一見にしかず。一度是非体感して頂きたいと思います!
おまけ
大塚と堤千代司講師のツーショット。二人とも初めての経験にテンション高く、浮かれております。笑
いやー、本当に勉強になりました!
また一つ音楽をとおした出会いに恵まれ、有難い気持ちでいっぱいです!!
以上、コンシェルジュの大塚知之でした!!