DAWソフト
2020.07.17
2020.03.05

ギタリストには馴染み深い歪みですが、歪みとはアンプなどに音が過剰入力された際にクリッピングされた状態の音です。いわゆる音割れと呼ばれる状態です。
波形で見るとわかりやすいのですが、アンプ側が受けれる容量の幅を越えると音は歪みます。アンプやミキサーのゲインを上げれば歪むので、何となく皆さん歪ませた(歪んでしまった)経験はあるかと思います。
もちろん歪みと言えばギター、ギターと言えば歪みくらい切っても切れない仲です。
しかし、他の楽器を歪ませてはいけないなんてルールはありません。昔からボーカルを拡声器で歌ってみたり、ベースやドラムを歪ませる事も多いです。
近年はベースのエフェクターとして歪み系や歪みを目的としたプリアンプなども人気で各メーカーから出ています。
歪ませると倍音が増えます。倍音が増える事によって音の存在感が増します。結果音が太くなります。これが歪みと音の太さの関係です!
色々書きましたが、今回はそんなに派手に歪ませる訳ではありません。
皆さんはサチュレーターというプラグイン聞いた事ありますか?
サチュレーターはアナログ機材(プリアンプやテープレコーダーなど)を通した時の音質変化をシミュレートしています。
ちなみにcubaseにはデフォルトでMagnetというサチュレーターが付属されています。
音質変化と書きましたが、厳密に言うと音質劣化です。
音は何かしらのアナログ機材を通れば劣化しますが、その劣化が音に丸みを持たせたり、太くし音楽的に良いと言われる音になるのです。面白いですね。
デジタルでHi-Fiな音質を求めて現在も日々機材や音響機器の研究は進められていますが、皮肉にも多くの人が求める良い音、太い音はアナログ機材にあった訳です。
今回は参考音源として8小節のインスト曲を作ってみました。
以上の構成の2mixをまずは聞いてみて下さい。
2mix〜ドライ(元の音)〜
2mix〜歪み〜
このようになっています。
それでは!楽器ごとに歪ませ方を解説していきたいと思います。
シンセ自体のアンプセクションにあるゲインで歪ませるのが手っ取り早いですが、アンプシミュレーターを通すのもオススメです。
今回のシンセリードはNative InstrumentsのGuitar Rigを通しています。
シンセリード〜ドライ(元の音)〜
シンセリード〜歪み〜
オルガンやエレピもアンプシミュレーターを通す事が多いです。Deep Purpleのジョン·ロードはオルガンをマーシャルに繋いで音を出しています。今回オルガンはサチュレーターで軽く歪ませてみました。
オルガン〜ドライ〜
オルガン〜歪み〜
エレピはFenderのアンプと相性が良くておすすめですよ。今回はGuitar RigのFender Twin Reverbを通してます。
エレピ〜ドライ〜
エレピ〜歪み〜
エレキギターはプラグインを使う場合アンプシミュレーターで歪ませる事が多いですが、アンプシミュレーターはクリーンに設定し、シミュレーターの前にサチュレーターを入れるのも面白い音になります。
今回はラインで録った音にアンプシミュレーターのBIAS AMPを通しています。
エレキギター
アコギはアンサンブルの中でジャリジャリ感が欲しい場合少し歪み成分を加えると良いと思います。
今回はWaves Omni Channelのプリアンプで少し歪ませています。
アコースティックギター〜ドライ〜
アコースティックギター〜歪み〜
ベースはベースアンプシミュレーターで歪ませるか、サチュレーターで歪ませます。
アンプシミュレーターで歪ませると歪みすぎてフレーズが聞こえ難くなってしまう事がありますが、そういう時はボーカルと同じようにトラックをコピペして片方をアンプシミュレーター、片方をEQやコンプなどで補正する程度で2つのトラックのバランスを取ると良いです。
今回はトラックをコピペして片方をBIAS AMP、片方はWaves SSLのEQとコンプで補正してミックスしています。
ベース〜ドライ〜
ベース〜歪み〜
ドラムは各太鼓ごとに歪ませてもいいですし、アンビエントマイクやルームマイクだけ歪ませて全体に混ぜるのも効果的です。アンビエントマイクを歪ませるとドラムの音の余韻が少し強調され、音の隙間が埋まりますし、コンプを少し強めに掛けても似たような効果が得られます。
今回は各トラックをUAD Neve 1073のプリアンプで少し歪み成分を加え、アンビエンストラックをWaves SSLのコンプを強めにかけ歪ませました。
ドラム〜ドライ〜
ドラム〜歪み〜
今回の曲でボーカルは入っていませんが、簡単にボーカルの歪ませ方も解説しますね。
ボーカルはサチュレーターなどで少し歪ませる程度でシルクのような滑らかな音質になります。過激に歪ませたい場合はサチュレーターやディストーションなど掛けますが、掛けすぎると歌詞が聞こえ難くなってしまいます。
こういう時はトラックをコピペして2つに分け片方を歪ませるようにすると歪みつつ歌詞も聞き取れるようになります。

あくまで今回の曲は温かみのある方向を目指して作ったのでどのパートも歪ませましたが、曲によっては合わない場合もあると思います。何を歪ませるのか、または歪ませないのか、色々試してみて下さい!プラグインだけではなく外部のアナログミキサーやプリアンプに1度音を通すのもオススメです。
以上、ABCミュージックスクールDTM教室科・菅谷豊でした。
また次回、お会いしましょう!
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皆さん自分の曲を作ったりミックスする時、既存のCDや音源より音がチープだなーとか、迫力ないなーとか、キレイにまとまりすぎだなーとか、感じた事ないですか?
そんな時は歪ませましょう!!!
各トラックを歪ませる事によって得られる倍音の成分によって音に温かみが出て太くなります。
場合によっては全トラック歪ませる事もあるんですよ!ではどうやって歪ませるか?解説していきましょう!!